めちゃ甘のコーヒーは
正統派タイ・スタイル。
2004年4月20日
タイでいわゆるまともなコーヒーが飲めるようになったのは、スターバックス・コーヒーがバンコクの街中に登場し始めた90年代後半のことです。それまで、タイでコーヒーといえば、インスタント・コーヒーか、オーリェンと呼ばれるタイ式コーヒーを指していました。このオーリェン、タマリンドの実を煎った粉から作ったコーヒーといわれるだけあって、色も風味もコーヒーとは大きく異なるのが特徴です。
煎り立てコーヒーの風味の良さにタイの人たちは目覚めたのか、しばらくすると屋台でも、「ガフェー・ソット(フレッシュ・コーヒー)」を売る姿が目立つようになりました。オーリェンなどよりは高いけれど、スタバの約半値のフレッシュ・コーヒーは、手軽なドリンクとしてタイの人の間に浸透していったようです。
「バーン・ライ・ガフェー(コーヒー畑の家)」も、フレッシュ・コーヒーが売り物のお店ですが、メニューにかなりのこだわりが感じられます。コンデンス・ミルクでコーヒーやお茶に甘味とコクを出すタイ・スタイルを、コーヒーや紅茶だけではなく、ロゼルソウ茶などにも取り入れているからです。一番のお薦めメニューは、コーヒーと紅茶のブレンド・ドリンク。コーヒーの渋味や酸味が、紅茶の風味で丸くまとまっています。
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