行列のできる店に行ってみました
「羊肉サンドの巻」
2004年3月4日
何をするにもせっかちで、並ばないので有名な上海人も食に関しては例外なのか、あちこちで並んで待っている姿を見かけるようになりました。ケンタッキー(肯徳基)やマクドナルド(麦当労)などのファストフードの店でも、列がいつの間にかぐちゃぐちゃになっていることがほとんどだったのに、少しずつ改善されているようです。上海っ子に大人気のピザハット(必勝客)にいたっては、食事時には1時間待ちなんてこともざらではありません。
しかし、並んで待って買うのは、このような欧米人の食事スタイルのものばかりではなく、昔からある食べ物もあります。今日はそんな中の1つをご紹介します。それは「清真食堂」と呼ばれるイスラム教の人たちのためのレストランの「外賣」というテイクアウトのコーナーで売られている羊肉サンド。しっかり焼かれた脂したたる羊肉を、外側から順番にナイフでそいでいきます。それにオニオンスライスとキャベツ、香辛料と唐辛子(粉末)を混ぜたものを、まあるいパン様のものに切り目を入れて挟みこみます。
昼食時をとうに過ぎているのに、常に人の列は絶えず、みんなじ〜っと肉を見つめながら待っています。お値段は1つ3元。同じ並びにある店の入り口にこのサンド専用の受付の人がいて、この人にお金を渡すと食券をくれます。それを受け取ったらすかさず並びましょう。数分後にあなたの手の中にも1つあるはずです。外賣では他にも数種の小吃*を扱っているのですが、中国語が上手く話せなくても大丈夫。この食券は羊肉サンド専用のものだからです。
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