静かに熱くブーム進行中。
〜上海模型熱〜
2004年4月1日
模型はどこの国でも老若男女を問わない趣味の一つですが、プラモデル、特に日本の精巧なプラモデルキットは国内外を問わず、評価も人気も高いものです。何年前から姿を見せ始めたのか、その始まりは定かではありませんが、ずいぶん前から上海の街のあちこちでガンダムのプラモデルを見かけることがありました。しかし、私はその店々に人が群がっているところを見たことがなく、とても少数派の楽しみなのかな、と勝手に思っていました。
ところが昨年のある日、家の近くで見た模型屋には、中国バンダイのプラモコンテストで賞を取った作品だという作品と共に楯が飾られ、それを羨ましそうに見つめる少年達の姿がありました。また、街ではアニメファンによるコスプレがますます精巧になり、何かイベントがあれば、日本と全く変わらぬコスプレの人たちの姿が見かけられるようになって、言葉を聞かなければまるで東京や大阪にいるような気にさえなります。
インターネットやゲーム、コミックスを通して、これらのものはリアルタイムで上海の市場を駆け抜けるようになったのです。
この店は今年オープンしたばかりの「時代城隍(Yu Yuan Erdos Plaza)」の中にある模型店で、中国華東地区最大規模の卸売商の展開する店舗の一つ。周辺の店はまだあまり知られていないせいか、客足が今ひとつ伸びていませんが、この店にはひっきりなしに人がやってきます。ガンダムシリーズも根強い人気ですが、高校生などの若年層でも、日本の帆船など渋いものを買って行く人が少なくありません。
|