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China Now

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いろんな味のちまきがあるので、形や縛る糸の色を変えて区別をしているお店が多いです。

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後列左:蜜棗、後列中央:肉と卵黄
後列右:小豆
中列左:あずきあん
中列中央:肉と栗 前列:肉
どうして端午節にちまきを食べるの?

2004年6月1日

 日本には季節ごとにいろいろな行事がありますね。その多くは本来旧暦で行われていたもので、古代中国で使い始められた「二十四節気」という1年を24の節にわけ、その節の最初の日にそれぞれ名前をつけ季節の変わり目を示したものに由来します。たとえば、「立春」や「春分」といったものがそうです。日本と同様に中国でも現在は太陽暦を使用していますが、この「二十四節気」にまつわるいろいろな行事は依然として旧暦で行われています。そう、中国のお正月である「春節」が毎年異なる日であるのは、旧暦でお祝いするからなのです。

 ですから、「端午の節句」も日本では太陽暦の5月5日(こどもの日)に定められていますが、中国では旧暦の5月5日にお祝いします。さて、その端午節に欠かせない食べ物が「粽子(ゾンズ)」。日本では「中華ちまき」としてお馴染みです。有名なのは嘉興、寧波、蘇州、広東、北京などのちまき。今回写真でご紹介するのは、浙江省湖州のちまきですが、上海市内各地のスーパーや商店などで売られているポピュラーなものです。味付けした糯米の中に具を入れて、笹でくるみ蒸してあります。

 日本で売られている「中華ちまき」の具は、台湾で食されているものが多いのではないかと思いますが、上海でよく見かけるのは、豚バラ肉の入った肉粽子と小豆のこしあんの中央にラードを入れた豆沙粽子。他にもアヒルの卵黄と豚バラ、栗と豚バラ、なつめ、小豆(これは赤飯のように甘味のないもの)など多種多様です。上海っ子の中には朝食にこの肉粽子を食べる人も少なくなく、どんなにダイエットに励んでも朝食は抜かない上海美人たちも、冬の朝食やおやつに肉粽子を食べていたりして、今は年中食されています。


 ではなぜ、端午節にこのちまきを食べるようになったのでしょうか。話は今から2000年以上も昔の戦国時代にさかのぼります。楚という国に屈原(ジュユエン)という人がいました。彼は大変有能な人であり、また大変な愛国者でもありました。社会が大きく変化しようとしていたこの時代に彼は国を想い、さまざまな革新的な提案を重ねていくのですが、いつの時代にもそれをよく思わない人物が存在します。楚の王はそれらの者の言葉をうのみにしてしまい、屈原を楚から追放してしまいました。

 屈原は悲しみと憂いの中、彼の心の中の愛国心にかきたてられていくつもの詩を詠みます。しかし楚は戦いに破れ、滅びるのは時間の問題となってしまいました。そしてとうとう屈原はそのすべての想いを道連れにして、端午の日に河へ身を投げてしまったのでした。そのことを知った楚の人々が河へ集まり舟を出し、彼の遺体を探すのですが、見つけることはできませんでした。そこで、せめて彼の遺体が魚やエビに食べられてしまわないようにと祈り、竹の筒に米を入れたものを河へ投げ入れました。

 ですが、この米を河に住む龍に盗まれてしまうので、龍の嫌うにおいのする葉でこれをくるみ、邪気を祓うと言われている五行を表す五色の糸でくくるようになったのが、今のちまきの始まりだと言われています。ちなみにこの時の、遺体を舟で捜索したことが、ドラゴンボートレースの始まりだと言われています。

 さあ、最後に話を日本にもどしてみましょうか。日本で端午の節句に食べる祝い菓子といえば「ちまき」。と言い切りたかったのですが、今回このお話を書くにあたって日本人の友人と話をしていたら、おもしろいことがわかりました。私は大阪人なので端午の節句=ちまき(上新粉ともち粉をあわせたものを熊笹の葉でくるんで蒸したもの)という構図が頭にあったのですが、これが全国区のものではなかったのです。

 平安時代に宮中の儀式で使われるようになったといわれているこのちまき。関西を中心に広まっていったそうですが、なんせ現代とはモノの伝播形態が大きく異なる昔の話。日本全国には広まらなかったようで、東の方では柏もちを食べるところが多いのだそうです。ですが、京の都から船でいろいろなものが伝わった日本海側では、東といえどもこのちまきと同様のものを食べる習慣があるようです。

 さて、あなたのお宅ではどのちまきを召し上がりますか? 今年の端午節は6月22日です。

●from 上海在住の二姐:profile
上海人の夫を持つ大阪人。街を探険するのが大好きで、地図とデジカメをかばんに忍ばせてあちこち歩いてまわっています。めまぐるしく変化し続けて街のにおいを失いつつある上海の、あちこちに残る「上海くささ」をお伝えできれば嬉しいなあと思います。


music & cinema

●中国歌曲ヒットランキング(2004年第22期/北京音楽台FM97.4)
 http://fm974.tom.com/hits/index.html

 1.傾城之恋/孫悦(スン・ユエ)
 2.飛的更高/汪峰(ワン・フォン)
 3.思念誰/韓紅(ハン・ホン)
 4.没有人象我一様/龍寛九段
   (ロン・クワン・ジゥ・ドゥワン)
 5.在孤独中/青蛙楽隊(チンワー/THE FLOGS)
 6.親愛的/丁微(ディン・ウェイ)
 7..熱烈歓迎/董赫男(ドン・フ―ナン)
 8.愛[イ尓]力量/沙宝亮(シャー・バオリャン)
 9.別害怕天空/姜[日斤](ジャン・シン)
10.化学効應工場/孫楠(スン・ナン)
11.明天尼/大地(ダー・ディー)
12.愛在路上/陳明(チェン・ミン)
13.Has it/羽泉(ユー・チュアン)
14.風景天空/便利商店
  (ビエン・リー・シャン・ディエン/
   CONVENIENCE STORE)
15.美麗的事実/復活(フー・フオ)

●韓紅、龍寛九段
 (クリスタル・レコード/中文)
http://www.crystal-records.com/
●汪峰公式サイト(中文)
http://www.wangfeng.com.cn/
●青蛙楽隊プロフィール(北京音楽台/中文)
http://fm974.tom.com/Archive/1073/
1284/2003/1/8-76789.html

●姜[日斤]公式サイト(中文)
http://jx.wanwa.com/
●孫楠歌迷会(wanwa.com/中文)
http://www.wanwa.com/art/club.asp?
key=14

●羽泉(ロックレコード)
http://www.rockrecords.co.jp/asia/yuquan/
●便利商店プロフィール(北京音楽台/中文)
http://fm974.tom.com/Archive/1282/
1292/2003/7/10-56207.html

Hot Information

●「中国映画の全貌2007」開催。(7/21-9/7)
毎年、三百人劇場で開催されていた企画上映「中国映画の全貌」が、今年から新宿K's Cinemaに引き継がれ開催されることに。『太陽の少年』から『ブエノスアイレス』まで、中国・香港映画約70本を連続上映予定。新作としては『クレイジー・ストーン/翡翠狂想曲』と『トウ小平』が記念公開される。(*9/1-7はアンコール上映も予定)詳細は後日発表。
更新日:2009.10.16
●back numbers

■中国の基本情報■
首都:北京
人口:約13億人
言語:北京語
時差:-1時間
通貨:人民元
現地レート*
 1万円=769人民元
*レートは刻々変動するので、大体の目安としてご覧ください。

ヴィッキーチャオ・インタビュー

●中国の情報サイト
中華人民共和国駐日本国大使館
中国大使館領事部
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