*おもてなし用に変身!
あんこやアイスクリームを一緒に浮かべると、体にも心にも美味しそう。
※体を冷やす効果がありますので、冷え性の人や虚弱体質の人は食べ過ぎないように注意してください。また解毒効果がありますので、漢方薬を常用している人は、医師の指示に従ってください。
●冰糖銀耳湯
銀耳とは白きくらげのこと。昔は銀ほどに高価なものだったことから「銀」の文字が使われているとか。栄養豊富で食物繊維もたっぷり。咳止め、血液をきれいにする他、美容などにも効果があるそうな。
銀耳は水でもどして、かたいところを取り除きます。もどす前に、水洗いをしてごみや汚れを取るのも忘れずに。水でもどすと10倍近くにふくれあがりますし、もどしたものは傷みやすいので、もどす量には要注意です。
その銀耳と氷砂糖を鍋で煮たものが冰糖銀耳湯(参考:銀耳10グラムに氷砂糖30グラム)。これに棗(ナツメ)を加えれば銀耳棗仁湯。これも緑豆湯同様、百合根やクコなどいろいろ組み合わせてみると美味しいです。もちろん果物もいいですよ。リンゴやパインなどと冷たいところを一緒にいただくと、これまた美味しいです。あまりに色の白いものは、漂白されている可能性があるので要注意です。
*おもてなし用に変身!
細かく切ったリンゴを皿に入れ、ラップをかけて少し加熱します。砂糖と煮た銀耳とリンゴはそれぞれあら熱をとって、冷蔵庫で冷たくしておきます。これにココナッツミルクもしくは生クリーム、あるいはバニラアイスなどミルク系のものを混ぜてミントの葉を飾れば、お店屋さんのデザートのようになりますよ。ヨーグルトにすれば酸味もあってさっぱりします。
●菊花茶
健康茶の一種で、目の疲れや解熱、疲れからくる頭痛や精神安定に効果があると言われています。また喉がイガイガする時などにもお試しください。ずいぶんラクになります。
飲み方は実にカンタン。お湯のみに菊花を3個程度入れてお湯を注ぐだけ。よい香りとほのかな甘みを楽しむことができます。またクコを一緒に入れて飲むと、目に鮮やか。緑茶やプーアル茶、薔薇などとブレンドして飲んでみてもOK。
上海のタクシーやバスの運転手さん、車掌さん達は水筒やインスタント・コーヒーの空き瓶に菊花とクコを入れて車に積んでいます。休憩場所でお湯を足しながら、これを飲み飲み仕事をするのです。
私は茶葉と混ぜないで菊花とクコだけで飲みます。クコは甘くてクセがなく、ドライフルーツの中でも食べやすいものなので、ちょっとおなかがすいている時や、甘いものが欲しい時にはクコを多めに入れて、お茶に甘みを持たせながらその実も一緒に食べてしまいます。菊花だけでもあっさりとほのかな甘みがあって美味しいですよ。浙江省桐郷の「杭白菊」が菊花としては有名です。銀耳同様に淡いクリーム色の菊の花が真っ白になっているものは漂白されている可能性があるので気をつけてください。
昔から家庭に伝わる夏のおやつ。こうしてみんな暑さをしのいできたのですね。
●from 上海在住の二姐:profile
上海人の夫を持つ大阪人。街を探険するのが大好きで、地図とデジカメをかばんに忍ばせてあちこち歩いてまわっています。めまぐるしく変化し続けて街のにおいを失いつつある上海の、あちこちに残る「上海くささ」をお伝えできれば嬉しいなあと思います。
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