旅游節は「ローマの休日」へ
2004年10月1日
10月1日は国慶節、今年で中華人民共和国は55歳の誕生日を迎えました。街のあちこちでは、建国55周年を記念した飾り物がたくさん見られますが、今回は浦東陸家嘴金融貿易区で開催されている「羅馬假日(ROMAN HOLIDAY)」に行ってきました。
このイベントは、イタリアの「Fiesta(フィエスタ)」を8年に渡って取材し、イタリアと中国の合作によって上海で開催される初めての大型文化交流活動で、昨年多くの人が集まりにぎわった「環球嘉年華」と同じ陸家嘴で開催されています。
7万平米の敷地内には、私たちにもお馴染みの「ピサの斜塔」や「真実の口」、「コロッセオ」など有名な建築物を模したセットが作られ、「スペイン広場」では手品に歌や踊りのステージ、メインステージでもコンサートなどが行われています。
セットは「ローマ」を強くイメージしていますが、このイベント自体はお祭りである「フィエスタ」なので、たくさんある食べ物屋さんは特別イタリアやローマといったものを意識している様子はなく、上海っ子が大好きな羊肉の串焼きがあちこちで多く見られました。臭豆腐の店まであり、このニオイ(生ゴミの腐敗臭のような)が苦手な私は苦笑してしまいました。やはりここは上海なのですねえ。もちろん、イタリアン・レストランやピザの店もあり、お酒を飲める場所もたくさんあります。
残念ながらこのイベント、開幕式の時に台風の影響で一部セットが壊れるハプニングがあり、9月20日まで休園という、最初にケチがついた格好となったために、市民の熟知度は大変低く、「上海国際旅游節」が始まってからあちこちで宣伝をしています。私が行った9月30日の夜も、国慶節前夜なのに閑散としていました。
けれど、外灘の景色を楽しめたり、まったりと心地よい音楽を聴きながらお酒を飲んだり、大人の時間を過ごすにはよい雰囲気。カップルにはオススメです。浦東の夜風はかなり強く、少し冷たいので、お出かけの際には上着をお忘れなく。
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