行列のできる店に行ってみました
「甘栗の巻」
2004年10月14日
上海もようやく秋らしい雰囲気になってきました。気候からは春と秋をほとんど感じることのできないこの地で、この2つの季節を感じるのは、何と言っても食べ物です。
秋の味覚といえば、「上海蟹」と思われる方が多いかもしれませんね。たしかに、街角では蟹売りの人たちの姿も多く見かけられます。しかし、もっと身近で人気があるのが、コレ。「糖炒栗子(甘栗)」です。
路上では、中華鍋を使って栗を炒って売っている人たちの姿が、多く見かけられるようになってきました。甘くて香ばしい美味しい香りがただよってきます。なかでもシーズン中、雨の日も風の日も必ず人が並んでいる場所があります。それが、淮海東路と雲南南路の交差点にある栗屋さんです。
上海では、まだまだものを買うときの基本は量り売り。この栗も例にもれず、1斤(=500g)単位で計算します。栗の価格は3種類。それぞれ1斤あたり4.8元、5.8元、6.8元。今回は一番人気の6.8元のものを購入してみました。
さすが値段が一番高くても人気があるだけあって、ほくほくもちもち、そしてやさしい甘み。ついつい手が出てしまいます。奥ではせっせと男性陣が栗を炒り続けていて、どんどんカウンターのところへ追加されていくのですが、それと同じ速さで栗がどんどん売れていきます。
11月に入れば一気に吐く息が白くなる上海で、湯気をたてながらあなたも甘栗つまんでみませんか。
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