大阪で上海っ子にお茶をいれてもらおう!
2005年8月20日
今回は、帰省先大阪で出会った上海人男性と、彼のいる場所をご紹介します。
大阪は「キタ」の中心・梅田から阪急電車で一駅の中津にある Art Cocktail。ここは新しい関西文化の発信基地として、アーティストやクリエイターを目指す人の人材育成と、さまざまな出会いの中で生まれる「チイサナシアワセ」から「笑顔の種」を増やそうと、サウンド・プロバイダーである MSI JAPAN が事業母体となってつくられたスペースです。
入口からは見えないのですが、まずは中にある「アートパレット」へ。ここはかなり余裕のある広さのブースの集まり。個展などにも使えるスペースなのですが、目についたのはワンちゃんの服。「HOLOHOLO ILIO」では犬と飼い主のペアルックが楽しめる素敵なシャツがたくさん揃っています。もちろん犬だけ、人だけ、というのもOK。買ったその場で、早速楽しみたい気分です。市川明湖さんの「na na na.」では、世界に一つだけのTシャツに出会うことができます。すべてのものに感謝する気持ちを忘れずに、市川さんがデザインされている作品たちです。
次にあるのは、255個の箱が壁面に並ぶ「アートキューブ」。まだ数は多くないものの、個性あふれるアーティストやクリエイターの作品が展示されており、そのほとんどはその場で購入することができます。
私のイチオシは「うさっぴとなかまたち」のキューブ。フリーデザイナーみつもときよこさんのオリジナルキャラクター「うさっぴとなかまたち」グッズを販売しています。シンプルで愛らしく、あったかいのですが、その中に関西くささがすこーしだけ見えかくれするところがミソ。バッジやお財布などカワイイもの好きにはたまりません。他にもスワロフスキーの指輪やペンダント、インディーズCD、ミニチュアの食品模型などなど見るだけでも楽しいものがたくさんあります。
さほど広くはないスペースですが、ここいらでちょっとひと休みしたい時に「アートキューブ」から回れ右で振り返ってみると、中国茶のコーナーがあります。
中国から取り寄せたお茶だけでなく、そのお茶をいれてくれる人も中国から来日。上海人の趙彦(ジャオ・イェン)さんです。彼は上海でもおなじみの「天福茗茶(ティエンフーミンチャ)」勤務時代にお茶や茶芸について学び、後に縁あって、このArt Cocktail へ来るために大阪へやって来ました。
まだ24歳と若い彼ですが、人生は「常に挑戦」であると、仕事でも学業でも世界を開拓し続け、今は「ずいぶん前に勉強したのでたくさん忘れてしまった」という日本語の学習に再挑戦中。日本語で話し続けるのはちょっと苦手な彼ですが、お茶の話だけでなく彼が大好きなガンダムの話題などを仕入れてここへ行けば、楽しいひとときが過ごせることでしょう。
販売している茶葉は、日本人に人気の凍頂烏龍茶などの烏龍茶だけでなく、ガラスの入れ物で楽しくいただきたい工芸茶、忘れてはならない銘茶である龍井などいろいろ揃っています。気軽に趙くんに尋ねてみてください。
|