足浴で心も体もぽっかぽか。
2005年11月12日
中国では靴を履いて生活をするので、お風呂に入らなくとも寝る前には必ず足を洗います。その光景は映画やドラマの中でもおなじみで、ホーローの洗面器に熱い湯をはり、ズボンの裾をまくりあげて、しばらく足をつけてからきゅっきゅっと手を使って洗うのです。清潔にするだけでなく、心臓などに負担をかけることなく体の芯から温めてくれることを考えると、実に経済的な健康法ともいえるでしょう。
時代は流れて、最近のテレビショッピングではフットバスなども見かけるようになり、街のあちこちでは「泡脚*」(パオジャオ)「足浴」(ズーユィー)という看板が目立つようになりました。上海では、多くの美容院や按摩店で足つぼマッサージ込みの足浴をすることができ、漢方薬、花、ミルク、精油などお湯の中に入れるものはさまざまです。
*「泡」(パオ)にはいくつか意味があるのですが、この場合は日本語の「泡」(あわ)ではなく、比較的長い時間液体に「つける、浸す」という意味で、足をお湯につけることを意味します。
それら多くの店が買い付けに来る店が多くそろっているのが、南京東路から広東路のエリアで、卸売りだけでなく個人売りもしてくれる店がほとんどです。歩いていると足浴用の木の桶が積まれており、すぐにそれだとわかります。今回、我が家も洗面器ではなく桶で足浴をするようにしましょう、と桶を1つ、そして漢方薬の足浴剤を広東路の店で購入してきました。
足浴のやり方はいたって簡単で、入浴時よりも高め、ちょっと熱いかな…と感じる程度の温度の湯に15分ほど足をつけるだけ。写真のように膝下まで浸かる桶でなくても、ちょっと深めの洗面器で足首まで浸かればオッケーです。
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