『頭文字<イニシャル>D THE MOVIE』で主役にして俳優デビューとなったジェイ・チョウ(周杰倫)。凝ったMTVの映像やストーリー性のあるアルバム作りなどから、ジェイが映像の世界でもその表現力を発揮するのは自然の成り行きとも思えます。大好きな原作の映画化で、日本人・藤原拓海を演じることになったジェイ・チョウ。その心境はどうだったのでしょう。
「初めての演技、初めての映画だから、自分に近い役柄を選んだ方が演じて自然だと思ったんです。映画の世界では新人だから、このような映画に参加するのは本当に責任重大だし、だから失敗は許されないと思いました。それに、香港の『インファナル・アフェア』シリーズは僕の大好きな映画だったので、製作スタッフについても安心して任せられると思いました」
原作ファンと聞いてはいるけれど、演技にも役立ったのでしょうか?
「撮影前の課題として、マンガとアニメを見て藤原拓海の人物や性格を研究したんですよ」
できあがった作品の自分の演技については?
「自分の性格と役柄がかなり近いので、自分の演技についてはほぼ満足しています。自分は自然派の俳優だと思ってます。演技の分野ではまだ新人なので、まだまだこれから進歩する余地があると思います。次回、また違った役柄にチャレンジできる機会があればうれしいです」
頼もしいお返事。これからも俳優ジェイ・チョウの活躍が期待できそうです。共演した鈴木杏ちゃんについても聞いてみました。
「鈴木杏さんとは恋人同士の役だったので、一緒のシーンがたくさんありました。撮影中、言葉は通じなくてもお互いにシナリオは呼んでいるし、通訳の助けもあって、コミュニケーションに困るようなことはなく、楽しく仕事ができました。僕は音楽には自信があるので、音楽で自分のことを理解してもらおうと思い、初めて会ったときには自分のCDをプレゼントしました」
なるほど! では、同世代の先輩俳優となるエディソン・チャンやショーン・ユーとの共演はどうだったのでしょう?
「アルバムの宣伝などで香港に行ったときに彼らとは知り合っていました。プライベートでも結構仲が良くて、香港でも台湾でも、時間があれば一緒にバスケットをしたりします。今回一緒に日本に行った時も、気楽で楽しかったです。彼らもぼくの演技に関していろいろアドバイスしてくれましたし、撮影の合間にはバスケをしたりしてました」
といういことで、最初はかなり緊張していたようですが、次第にリラックスして現場に臨めたのかもしれません。そんなジェイを、共演者たちはどう見ていたのでしょう。
拓海を峠の世界へと導く高橋涼介役を演じたエディソン・チャン(陳冠希)。香港・台湾ではいろいろ中傷報道をされたものの、エディソンとジェイは実は友人同士とか。今回の共演は楽しかったようです。
エディソン「撮影中、よくいなくなっちゃうんだよ。ふと気が付くとハチロクに乗ってる(笑)。彼はとても努力してたし、これからもっとたくさん時間をかけて映画をやれば、すごくいい俳優になれると思う」
同じくライバルの中里毅役を演じたショーン・ユー(余文樂)は車が大好き。自分が拓海役をやりたかったのでは?
ショーン「拓海の役は、ルックスにしろ気質にしろ、本当にジェイがぴったり。彼が演じて当然だと思うよ」
拓海の父親・藤原文太役を演じたベテラン俳優のアンソニー・ウォン(黄秋生)は、撮影後、エディソンやジェイと義理の親子の契りを交わしたというニュースも伝わっています。彼らに対する印象は?
アンソニー「ジェイはエディソンより大人だな。特に期待することなんてないけど、まあ頑張っていい仕事して、たくさん稼いでくれりゃそれでいいさ」
と、ウォンさんらしいぶっきらぼうなお答え(笑)。その他、それぞれにユニークな回答をしてくれていますので、インタビュー全文はアジクロ・クリップでお楽しみください。また、来日記者会見やイベントなどの模様は、次回の特集で引き続きご紹介いたしますので、お楽しみに。
*写真提供:Gaga Communications 写真撮影:Unit Choi
■重要なお詫びと訂正■
アジクロ・クリップ1号の『頭文字<イニシャル>D』紹介記事の中で「日本語吹替版でもジェイ・チョウの曲が流れる」と記載していますが、配給会社に確認したところ、日本語吹替版では日本人アーティストの曲が主題歌・挿入歌として採用されております。ジェイの主題歌・挿入歌が流れるのは字幕オリジナル版のみです。また、インタビュー記事のジェイ・チョウの英語表記:Jay Chow(誤)→ Jay Chou(正)です。ここに誤りを訂正すると共に深くお詫び申し上げます。
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