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ASIAN NEXT PAX MUSICA 2006
2006.10.27
東京国際フォーラム(有楽町)
今年から初めて開催されるこのイベント。「ASIAN NEXT」と銘打つように、アジアから世界市場へと羽ばたく若い世代のアーティストにスポットを当てています。前日のスペシャルゲストだったRain(ピ)のステージも観たかったのですが、映画祭の真っ最中に開催されたため、スケジュール調整が難しく、最終日の27日を観賞してまいりました。
平日の夜とあって、10分ほど遅れてのスタート。ジョイントコンサートなので、ステージはいたってシンプル。司会進行役を務めるのは、ハングルもペラペラのアナウンサー古屋正亨さんです。
まず最初に登場したのは、11月から民放地上波でも放映される人気韓国ドラマ『宮』で、一躍注目されているジョンフン。M-Net日本開局記念イベントでは司会を担当していましたが、日本でのミニアルバム・デビューも果たし、その日本語曲のお披露目となる初のソロ・ステージとなりました。その中には、『宮』日本放映版のエンディング・テーマとなる曲も。MCも日本語で頑張るなど、着実に日本で活躍する土台を作ろうとしているようです。
続いて登場したのは、同じく韓国から実力派新人のチャン・ジョンウ。K-POPではお馴じみの、ため息声で歌い上げるバラードシンガーです。ドラマ『天国の樹』で歌われた「大きな古時計」のハングルカバーを歌い、MCでは日本語で「皆さん、楽しいですか?」とコミュニケーションを取るなど、ステージ運びも上手。来年出す予定というフル・アルバムが楽しみな新人です。
左:実力派の新人チャン・ジョンウ
右:一生懸命歌うイワン
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そして、その『天国の樹』の映像が流れて登場したのは、主人公を演じたイワン。彼は歌手ではありませんが、『天国の樹』サントラ盤に彼が歌う主題歌が1曲だけ収録されており、その曲を披露してくれました。かなり緊張していたようですが、一生懸命丁寧に歌う姿には好感が持てました。お姉さんのキム・テヒに似て美男ですが、日本滞在中の楽しみはコンビニで日本のお菓子を買うこと、とかわいいトークも。
今度は中華勢の登場。まずは香港からショーン・ユーが、短めの茶髪でロックなステージを元気よく披露します。「ハロー!元気?!」「すごいねー!」の他はカンペによるMCでしたが、映画撮影で多忙なショーンだからし方ないか。日本では俳優としての印象が強い彼ですが、中華圏ではコンサートも開くなど歌手としても活躍中。ステージに腰掛けたり、最後には寝転がって歌ったりと、すっかり自分の世界に没頭していましたが、そういう集中力があの演技を生むのだと思うと納得してしまいます。
一転して、次に登場したディラン・クォは、ドラマでのワイルドなイメージとは違って、素顔のステージの可愛いこと! 一見、クールな2枚目だしインタビューでも大変真面目な人ので、大人っぽいイメージを持っていたのですが、マイクを持って歌うディランがこんなにキュートな笑顔の人だったとは、うれしい発見でした。「すみません」と言いながら手に書いたカンペを見るところもマル。今回歌ってくれた曲が収録されている『我不像我』は、廃盤になってしまったようですが、次のアルバムを用意しているということなので、楽しみに待ちましょう。
左:スイートな笑顔で観客を魅了したディラン
右:紅一点のかわいいスター
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さて、ここで女性シンガーの登場。Rain や G.O.D を育てた韓国の敏腕プロデューサー、パク・チニョンの秘蔵っ子と言われているスターです。K-POPファンの方には、ビョルと呼んだ方がわかりやすいかも? R&Bのしっかりしたボーカルで、ドラマ『フルハウス』の主題歌や倉木麻衣のカバー曲などを披露。途中のデュエットでは、昨年のポップアジアで初お目見えしたボーカルグループ、ノウルのメンバー(日本語がとっても上手かった彼)も登場しました。
ここまでは、一人ずつステージに出てはMCをはさみ1〜3曲歌って退場、というパターンだったのですが、いよいよ本日のスペシャル・ゲスト、ヴァネス・ウーの登場ということで、果たしてどんなスペシャルになるのか、実は期待半分、不安半分でした。
ところが! 初めてのソロ・コンサートを経て、今やカンタ&ヴァネスとしての経験も積んだヴァネスは、さらに大きく成長しておりました。6人のダンサーを引き連れて、前回のステージの中から同じシークエンスを演じたのですが、アレンジもダンスも格段によくなっており、余裕の貫禄さえも。「ひさしぶり!」の声に、この日の客席の大半を占めていたであろうファンも最高潮に盛り上がり、「TOKI!」「O!」のかけ声もぴったり。いつものヴァネスめくりで、逞しい胸筋も披露してくれて、たった3曲なのに、まさしくトリにふさわしいとってもゴージャスなステージでした。
最後に全員が登場してカーテンコール。アンコールはありませんでしたが、心地よい熱気に包まれたまま幕が降りました。来年はどんなフレッシュなアーティストたちが登場するのか、今から楽しみです。
●26日に出演したスターたち
左:イケメンデュオのFly To The Sky 中:G.O.D のパク・チュニョンも応援に 右:今やアメリカでも話題のRain(拡大)
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更新日:2006.11.6
●back numbers
ASIAN NEXT PAX MUSICA 2006
10/26:東京国際フォーラム
10/27:東京国際フォーラム
rundown(10/27)
ジョンフン
・シリウス(日)
・僕らなりの詩(日)
・I'm Sorry(日)
チャン・ジョンウ
・ソシン(大きな古時計)
・タンヨム
イワン
・天国の樹
ショーン・ユー
・南拳
・識笑識走
・晴天行雷
ディラン・クォ
・I am not like myself
・Give Up
・Agree
スター
・I think I
・アンプ
*ノウルのメンバーとデュエット
・Stay by Myside
ヴァネス・ウー
・零時差
・幻想這愛
・Rasta
John Hoon/5 Stella Lights DVD付初回限定版 デビューミニアルバム
*2007年カレンダー封入 ポニーキャニオン
天国の樹OST(日本盤) 2枚組/ポニーキャニオン
Whether Or Not(05) 余文樂/ショーン・ユー
DYLAN/我不像我(04) 独白集&メイキングVCD 成長記録写真集付
*国内の輸入盤ショップや中華ショップなどに在庫があるかもしれないので、欲しい方は問い合わせてみてください。
涙腺/STAR 3集 *韓国読みByul(星)です。 ビョルと呼ぶ方が一般的
ヴァネス・ウー作品
Kangta & Vanness 作品
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