前列左より室井滋、大泉洋、北乃きい、ウエンツ瑛士、田中麗奈、間寛平/後列左より本木克英監督、佐野史郎、寺島しのぶ、緒形拳、ソ・ジソブ、上地雄輔
2008.7.1 代々木第2体育館(原宿)
2007年のGWにスマッシュヒットを記録した『ゲゲゲの鬼太郎』第2弾がついに完成。7月1日の夜、マスコミも含めて初のお披露目となる完成披露試写会が代々木第2体育館で開催されました。舞台挨拶には監督と総勢11人の豪華キャストが大集合。海外から参加したソ・ジソブもドラマ撮影で忙しい中を韓国から駆けつけ、主演のウエンツ瑛士と並ぶほどの熱い声援を受けておりました。以下、それぞれのご挨拶です。
本木監督「今回の鬼太郎は前作とぜんぜん違った雰囲気で、大変力強い映画になっています。前作よりもちょっとこわいかもしれませんが、漫画の鬼太郎の世界に近いと思います」
ウエンツ瑛士「できあがったぞ!(大歓声)前作とは別物といっていいくらい一から作りなおしました。もともと『ゲゲゲの鬼太郎』というのは、『墓場の鬼太郎』だったり、いろんな性格の鬼太郎がいるので、今回はこの映画に合わせた鬼太郎をやらせていただきました」
北乃きい「初めてのワイヤーアクションだったり、非現実的なお話の中でのお芝居で、とても悩んだことや考えたこともありました。監督と話合って役を作っていき、精一杯自分なりに頑張りました」
田中麗奈「前回よりもさらにパワーアップしてたくさん迫力があります。素晴らしい作品になってますので、ぜひ楽しんでください。『3』があれば、ぜひまた演りたいなと思ってます」
ここで司会者から「前作以上にねずみ男とのからみが多いですね?率直に言って、猫娘は鬼太郎とねずみ男とどっちが好きなんですか?」という質問があり、ねずみ男役の大泉洋が「それは必要な質問ですか?『ねずみです』て言う人は、あんまり世界的にいませんよ」(場内爆笑)と突っ込みます。
田中「猫娘は鬼太郎に対しては恋心とか、家族のような思いとか、仲間とか親友とか、1つでは言い表せないくらいの愛を持っています」ということで、今回のねずみ男はそれを片隅で見守っている、兄貴的な存在になっているようです。
大泉洋「今回の『ゲゲゲの鬼太郎』は、ちょっと感動的なんですね。ちょっとウルッとくるんです。そんな中、もう自分ながら、ねずみ男には腹が立つ、『おまえ、何?』と。ほんとに腹の立つ男だなと思いましたけど、大変やりがいのある役でした」
間寛平「1作目は夏撮って、僕はずっと裸に蓑着てるだけで、夏はずっと蚊にかまれながら撮って、2作目は冬で、12月の寒い時に裸で蓑を着てずっと撮影をやってました。寒いから待ち時間にたき火にあたるんですけど、蓑が焼けまして…(笑)4〜5人で火を消してもらいました。多分、焼け死んでたらお蔵入りになってたと思います(笑)。今回はアクションで頑張りましたので、観ていただきたいと思います」
上地雄輔「鹿の妖怪で頑張りました。心が読めます。キャッチャーは心が読めて成り立つので、心が読めて鹿というのは完璧な敵役だと思います。これをやってる時に別の番組で奈良に連れていかれて、地図を見て目的地に行かなくちゃならないんですけど、ちょうど鹿にその地図を食われちゃったんですよ。完全に鹿が俺に取り付いてるなと思いました。そこから成りきってました」
そして大声援の中、クールで強敵の夜叉を演じたソ・ジソブがご挨拶。
兵役除隊後、初めて日本の公式イベントに参加したソ・ジソブ
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ソ・ジソブ「こんにちは、ソ・ジソブです。今日は飛行機で飛んできましたが、皆さんわざわざ来ていただいてありがとうございます。こんな素晴らしい舞台に皆さんと御一緒できて、大変光栄に思います」
司会「初の海外出演作ですね。この『ゲゲゲの鬼太郎』を選ばれた理由、新しいチャレンジをされた理由は?」
ジソブ「まず最初に、この映画のスケッチを頂いたのですが、その絵が気に入りました。それから脚本をいただいたら、脚本もとても楽しめるものでした。俳優としては、新しい場所で、素晴らしいスタッフや環境のもとで仕事できるということで、出演を決めました。長い目でみると、スタッフや共演する俳優の方たちと一緒になって、観客の皆さんに楽しんでいただく作品を作るのが映画だと思います。皆さんにご覧になっていただき、楽しんで幸せな気持ちになっていただければうれしいです」
佐野史郎「今日は蛇骨婆ということで、リアル・スネイク(蛇柄のスーツ!)勝負服を来てまいりました。蛇にあやかって、この映画のヒットを祈願しております。私は小学生の頃に、少年マガジンに『墓場の鬼太郎』が連載されてからの鬼太郎大ファンです。アニメなどでは参加させていただいたこともあるんですが、こうして実写版に参加させていただいてほんとうに光栄です。小学生の頃は夏休みになると妖怪映画があって、楽しみにでかけたものですが、この夏もこの『千年呪い歌』を、子どもたちも大人たちにも一緒に応援していただけるようお願い申し上げます」
司会「婆の妖怪というのは、佐野さんのチョイスですか?」
佐野「いえいえ、有無を言わさず…『え?婆?』と役をもらった時は、正直思いましたね(笑)。ご覧になっていただくと、僕かどうかわからないかもしれないですけど(笑)、まあとにかく特殊メイクがすごいです。僕も数多く怪し気な役をやらせていただきましたが、これは間違いなくランキング3位に入るくらいです。ある意味、マザコンの男(=冬彦さん)を超えているかもしれないですね(笑)」
寺島しのぶ「『ゲゲゲの鬼太郎』は私も大ファンで、今回は妖怪の一員に呼んでいただいて大変光栄に思っております。サブタイトルにもありますように、千年の呪い歌、呪いを込めて歌いましたので、7月に入りまして少しひんやりしてください」
司会「特殊メイクがすごかったですね」
寺島「すごかったですね。1時間半くらいかかりました。終わってからも(メイクを落とすのに)30分くらいかかって、佐野さんの蛇骨婆と一緒に撮影した時に、どっちが早く帰れるか競争したこともありました(笑)」
佐野「僕も最初は2時間くらいかかってて、だんだん短くなっていったんです。でも僕より濡れ女の方が、最終的には大変でしたね」
寺島「そうですね。細かいウロコを1個1個つけていったので」
室井滋「今回2回目なんで、できれば砂かけ婆でない役がいいと思いまして、猫娘あたりを狙ってましたがだめでした。婆役だからすごいメイクしてるんでしょ?と言われましたが、前もしてなかったんです(笑)。今回1年経って、もっと老けたというか、15分くらいでメイクができあがりました。今回、私と子なき爺とはフルムーンぽくなってます」
と反対側にいる室井さんに視線が集まっている間、額から汗が滴っていたソ・ジソプは、緒形拳さんがさり気なく差し出した白いハンカチで汗を拭いておりました。よほど緊張していたのでしょうか。そして、トリの挨拶はその緒形さん。
緒形拳「こんばんは。ぬらりひょんです。皆、メイキャップしなくてもお化けみたいな人ばっかりで、とても楽しい現場でした。ありがとう」
司会「頭の形が特徴的ですが、特殊メイクは大変でしたか?」
緒形「いえ、簡単です。2時間くらい」
司会「妖怪には興味がおありでしたか?」
緒形「お化け大好きです。ここから原宿へ行くところにお化けがたくさん出る所がありまして…帰り気をつけてください」
飄々とジョークを飛ばす緒形さんです(笑)。最後に再び主演のウエンツよりメッセージ。
フォトセッションの終盤。緊張が解けて、皆の顔がほころんだ瞬間。ジソブ氏も笑ってますね。
ウエンツ「こんな個性的なメンバーが一堂に会したこの映画が、楽しくないわけない!(大歓声)今回は新しい『ゲゲゲの鬼太郎』としてやらせてもらいました。お子様もそうですけど、『ゲゲゲの鬼太郎』を昔から愛していた大人の世代の方に、最も楽しんでいただけるのではないかなと思います。先に言っておきますけど、最後の最後まで席を立たないで観て下さい。見逃さないで欲しいんで。その辺も最後まで注目してご覧いただけたらと思います」
ということで、12日から公開スタートしたばかりの『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』、エンディング・ロールの最後まで席を立たずにお楽しみください。
▼作品紹介
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