ミラクル7号(長江7号/CJ7)
story
穴だらけのスニーカーで、今日も元気に学校へでかけるディッキー(シュー・チャオ)は小学生。早くに母親を亡くし、学はないけど実直な労働者の父ディー(チャウ・シンチー)と2人暮しだが、「息子には最高の教育を受けさせたい」という父の願いから、お金持ちの子女が集まる名門小学校へ通っている。
超ビンボーなディッキーは、学校ではちょっと浮いた存在で、高慢な先生たちからは差別され、同級生の心ないイジメを耐え忍んでいた。父親ゆずりの気概と正義感はあるが、成績もひどい。校内で好意を寄せてくれるのは、誰に対しても優しいユエン先生(キティ・チャン)と、学校一の巨体を持つ内気な少女マギー(ハン・ヨンホア)だけだった。
そんなある日、リッチなガキ大将ジョニー(ホアン・レイ)が、学校に最新のペット型ロボット「ミラクル1号」を持って来た。これみよがしに自慢するジョニーがうらやましくなったディッキーは、自分にもミラクル1号を買って欲しいとダダをこねる。息子の突然のわがままにディーは激怒。ディッキーも「もうビンボーやイヤだ!」と、溜まっていた不満を爆発させてしまう。
その夜、ディーはディッキーにまともなスニーカーを与えようと、いつものゴミ捨て場にやって来ていた。そこにはなんと、UFOが着陸していたのだが、ディーが気づかない内に飛び去ってしまい、その跡に緑色のゴムボールのようなものが残されていた。ディーはそれを持ち帰り、ディッキーにプレゼントする…。
●アジコのおすすめポイント:
ストーリーもメッセージも単純明解。これまでのシンチー映画とはやや趣が異なりますが、シンチー流のギャグと笑いと涙の世界は健在です。子どもたちの世界を中心に描いているのも新鮮で、なにより主演のシュー・チャオが、ほんとうにかわいらしい! 難しかったであろう少年の演技を自然体で見せてくれます。撮影後、シンチーが実際に親子の契りをかわしたのも納得。宇宙から来たナナちゃんが繋ぐ、泣ける親子愛のドラマ。ぜひ、家族でご覧ください。
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