左より南こうせつ、イーキン・チェン、イルカ、alan、ジャッキー・チェン、ジュディ・オング、アーロン・クォック、ジョンフン、JULY(拡大)
2008.7.14 東京国際フォーラム控室にて(有楽町)
未曾有の大災害となった四川大地震の後、世界各地でさまざまなチャリティ活動が開催されました。日本では、99年の台湾大地震の時にもチャリティ・コンサートを開催した台湾出身のジュディ・オングが、震災直後から行動開始。ジャッキー・チェンの賛同を得て、日・中・韓のアーティストが集う「ハートエイド四川」が実現したのでした。
当日、忙しいスケジュールを調整して集まったアーティストたちが、リハーサルと本番の合間に簡単な記者会見を開き、このコンサートに込めた思いを伝えました。
ジュディ・オング「5月12日に四川大地震があってから約1ヶ月半で、このチャリティコンサートができることになりました。ひとえに、影にいる皆様(スタッフ)とジャッキーとこの舞台にいる皆様の力だと思っています。いい結果を四川に持って行きたいです」
ジャッキー・チェン「今日はこのような形で、ジュディさんと一緒に日本で四川の救済イベントに参加できてうれしいです。ご覧のように、アジア各国からいろんな方がやって来ました。このようなイベントは今回だけでなく、これからもあちこちでやって行きたいと思います」
英語、広東語、北京語と使い分けるジャッキー。今回はグローバルな席でということからか、ずっと北京語でした。左よりalan、ジャッキー・チェン、ジュディ・オング、アーロン・クォック、ジョンフン、JULY
続く質疑応答タイムで、控え目な取材陣をさっと見回したジャッキーが「ナイデス!」。一同爆笑。いえいえ、いつもと勝手が違うゆえ、取材陣は質問を考えていたんですよ。結局「このコンサートを通して、どんなことを伝えていきたいですか?」という質問に集約され、ジャッキーの采配のもと、登壇した何人かが代表してコメントしました。
ジャッキー「1つのコンサートで被災者の皆さんの自信を取り戻すことは到底できませんが、平和・団結・友好のボイスを伝えたいと思います。今、自然災害が世界のあちこちで起こっています。四川大地震の後、日本の東北地方でも地震がありました。東南アジア、中国、日本…地震が起きたらどこでも、私たちはこのコンサートをやっていきたいです。これからは日本も韓国もアメリカも香港も中国も、皆で団結して自然災害と闘っていきたいし、平和で緑の地球環境を作り出していきたいと思います。人為的な災害は2度と見たくありません」
南こうせつ「今回はジュディさんからお話をいただきました。今日はリハーサルもやったのですが、ジャッキーがすごく一生懸命に、ああやったらいい、こうやったらいいと、アイデアを出していただいて、その熱意に打たれました。アジアの人たち、世界の人たちが1つになって、政治とか宗教とか世代とかの国境を超えて、我々は歌でこうやって結ばれて、何かの時にはこうして連帯を組んで、また一緒にやろうという強い姿勢にとても共鳴しました。ほんとうにジャッキーに感謝です」
イルカ「私も日頃は環境問題の自然大使をやらせていただいています。今日初めて会ったアーチストの皆さんのお顔を見ますと、私たちはほんとうに繋がっていくことができるんだ、ということをコンサートが始まる前からも感じております。今日は1つのチームとしてコンサートができるといううれしさがあり、歌う人間にとってこんなにうれしいことはないです」(拍手)
ジョンフン「(日本語で)僕は韓国人ですけど、日本も中国もたくさん行ったことがあります。この四川大地震のニュースを見てショッキングで、少しでも力になりたいと思って出演しました」
やっぱりロンゲが似合うイーキン・チェン(左)とイルカ、alan
(この後、サンディ・ラムや南こうせつ、日野皓正も登壇)
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アーロン「このようなイベントに参加できてとてもうれしいです。ジャッキーの呼びかけに応えて、友愛・団結のボイスを皆さんに伝えたいと思います。愛があれは希望が生まれます。団結さえすれば力が生まれます。こういった気持ちを伝えたいと思います」
サンディ「このイベントのメッセージや考え方はとてもはっきりしています。この場をかりて、ジュディさんやジャッキーさんに感謝したいです。引き続き、四川の皆さんを応援してください」
ジュディ「私たちができることは有限で、これくらいのことなのですが、1滴の水がなければ大海にはなりません。その気持ちをわかってくれて、忙しいスケジュールを調整して皆さんが集まってくれました。その思いは1つです。役に立ちたい。私たちが舞台に立って呼びかけることがメッセージとなり、より多くの人たちにもっと気づいていただけると思います。そして、ジャッキーが言っているように、緑の地球を愛が全部包めば、もうちょっと平和に近づけるんじゃないかなと思います」
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