今年からチェアマンが角川歴彦氏から依田巽氏に交代し、新たなスタートを目指す第21回東京国際映画祭。世界にメッセージを発信する映画祭として、「地球環境を守るためのエコロジー」をテーマに掲げ、今年はレッドカーペットではなくグリーンカーペットが実施されます。また従来のプログラムに加えて、人間と自然との共生をテーマとした新旧の作品を特集する部門「natural TIFF」を新設。新たな賞も用意されています。
今年の国際審査委員長は、アンジェリーナ・ジョリーのパパとしても有名なアメリカの名優ジョン・ヴォイト氏。アジアからは国際審査員として、『山の郵便配達』で知られる中国の霍健起(フォン・ジェンチー)監督が選ばれています。また、10日に発表された第5回黒澤明賞は、ロシアのニキータ・セルゲイビッチ・ミハルコフ監督と並んで、中国のチェン・カイコー監督(『さらば、わが愛/覇王別姫』『北京ヴァイオリン』)が受賞しました。
気になる来日ゲストのラインナップでは、オープニングを飾るジョン・ウー監督の大作『レッドクリフ Part I』の主要キャストがずらりと勢揃いする模様。前回、PR来日したメンバーに加え、同時開催の「2008 東京・中国映画週間」で来日するチャン・フォンイーやヴィッキー・チャオなどの大陸キャストたちも集合し、壮観なオープニングセレモニーとなりそうです。今年もアジア関連作品を中心にご紹介していきます。