このところ主演作が続々日本上陸し、5年ぶりのソロアルバム『FREEDOM/多出來的自由』も発売と、活躍目覚しいジェリー・イェンが、超多忙なスケジュールの合間を縫って来日。大阪（8/14）と東京（8/21）で、計4回に及ぶファンミーティングを開催し、延べ1万4800人（東京2公演計1万人、大阪2公演計4800人）のファンと触れ合いました。
取材陣が入ったのは、全4公演の最後となる東京国際フォーラムでの8月21日夜の部。有志の発案でしょうか。開場前から青いペーパーフラワーを配る女性の姿がちらほら。開演5分前には「ファンから提案されたジェリーへのサプライズを、主催者側が正式に受け入れた」という話が司会の赤平大さんよりあり、主催側とファンの間で打ち合わせ。いまだかつてないファンミーティングになりそうな気配が濃厚に漂います。
そして予定より15分遅れの18時45分、日本語曲「愛さずにいられない」が流れ、ステージのスクリーンにMVが映し出されました。ついに始まりです。サビ直前のフレーズ、ステージ下手の花道にジェリーが出現。沸き返る客席のあちこちで、青いペーパーフラワーが揺れます。時おり客席にマイクを向けて「皆さん、僕より上手です。すごいね〜」とニッコニコで、歌いながらステージ中央へと歩くジェリー。真っ白なスーツで、王子様オーラに包まれていました。
(c) Milky Way
最初のコーナーは「答えてジェリー Q&Aコーナー」。まずは事前に募った質問から「芸能界に入っていなかったらどんな仕事をしていましたか？」。しばし考えて「そうだなぁ…今頃は…きっと…僕はスポーツが好きで、バスケットボールをやるから、バスケットボール（の選手）をやっていたと思います」。「それはプロとしてか？」という司会者からの問いかけに「イタイ」とジェリー。これは「（そう）したい」と言おうとして間違えてしまったのだとか。カワイイいい間違いに、暖かな笑いが起こります。
続けて、学生時代のジェリーとバスケの関係について司会者が尋ねると「バスケに力を入れすぎて、彼女ができなかったんです。だから、今後は控えたいと思います」とウィットに富んだ答え。客席からの、イルカの調教師やバーテンダーが似合うという声には、「バーテンダーをしながら、調合したカクテルをイルカに飲ませる」と応じて笑いを誘っていました。
次の質問は「エクボを気に入っているか？」。かわいいエクボと言われてテレたのか、わざと変な顔をして「今さらカワイイと言われても…」。そう言ったそばから飛んできた、ファンの「カッコイイ！」の言葉に「嬉しい〜」と今度はニンマリ。ひらがなにしてわずか1、2文字の違いでコロリと変わるのは微妙な男心?! ジェリー自身のご自慢は手の指で、これが実に美しい。ピアノの先生から言われて気づいたそうです。「子供のころから家が貧しくて、サービス業とかいろいろな仕事をしてきて、手が荒れてもおかしくないのに、自分でも不思議なんです」
3問目「1日女性になれるとしたら、どんな職業？」という質問には「やはりバスケットボールがやりたい」。さらに「おかしいですか？」と続けてウケを狙います。この後、客席からも質問を募ることになり、おにぎりの被り物でアピールしたファンからの「好きなおにぎりの具は？」の質問に、そのファンが梅おにぎりに扮していると知るや「梅です」。九州から来た小学生の女の子が飛行機で来たと言うと「私、船（もちろんウソ）」と返し、終始ゴキゲンで冗談のてんこ盛り。サービス精神も旺盛で、スターオーラを放っていました。
続いては「似顔絵コンテスト」。全国から寄せられた作品の中から、厳選された5枚を公開し、ジェリーの講評とともに優秀作1点を決定します。各公演で1枚ずつを選び、合計4枚をジェリーは家に持ち帰って飾る予定。寄せられた絵は、ジェリーの好みを知り尽くしたファンらしく、大好きなイルカと一緒のジェリーを描いたものが目立ちましたが、この日に選ばれたのは、牧場で豚・牛・鶏と戯れれる愛らしいジェリーの絵。笑顔で描かれていた点がツボだったようで「とても希望が満ちていていい」。もっとも、そのイラストの笑顔は、豚肉・牛肉・鶏肉がいずれも好きだから…と。もちろんジェリー流の冗談です。
ここで『ホットショット』のプロモーションビデオを挟み、再登場したジェリーは、ブルーのカジュアルなシャツ姿。ライオンの着ぐるみをかぶった、かわいいジェリーのぬいぐるみを手にしています。実はこれ、8月8日の台風8号の被災者救済のチャリティ告知。悲惨極まる状況（26日現在死者463人）に心を痛めたジェリーが「このぬいぐるみの売上を、台風によって家を失くした子供たちを助けるために使いたい」とチャリティを企画したのでした。台風被害による観光客の減少も心配したのか「台湾はたいへん風光明媚な所です。ぜひ、皆さん訪ねてください」とも。チャリティの詳細は、ジェリー・イェン・オフィシャルサイトに掲載されているので、ぜひそちらもご覧ください。
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