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ASICRO FOCUS file no.161

2012  イ・スンギ  Japan First Live「希望」レポート

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日本武道館で初ライブを果たしたイ・スンギ
 1月末の日本デビュー記者会見で発表されたイ・スンギの日本初ソロ・コンサートに行ってまいりました。場所は新人歌手としては異例の最速実現を果たした日本武道館。韓流スターのコンサートというと、通常は年齢層が高めのお客さんが多いのですが、K-POPブームを反映してか、ドラマによる人気のせいか、若い観客の姿も目立っていました。客席は2階の見切り席あたりまで、ほぼ満席。8000人の観客で熱気に溢れています。

 定刻の19時をやや回って、コンサートがスタート。高校生でデビューした当時から現在に至るまでの栄光のヒストリー映像をバックに、イ・スンギ登場。ステージでは韓国のコンサートでお馴染みのバンドメンバーたちが、日本での初ライブを支えます。オープニングは日本デビューシングルとなった「チングジャナ」と「恋愛時代」日本語版。「ドキドキしますね!」という日本語MCもはさみ、「恋愛時代」では日本語版のお相手をつとめた仲 里依佐も登場しました。

 続いて、5集のアップテンポな人気曲「Slave」をスタンドマイクを使って激しく歌い、「Tonight」ではギターを抱えて歌う姿も披露。会場全体がほぼ総立ちとなっていました。ここで、イメージ映像が流れ、衣装替えタイム。

 黒いスーツからシルバーのラメ調ジャケットを着て再登場すると、ここからはお得意のバラードを3曲披露。ピアノのイントロが美しい「僕たち別れよう」、ナム・サンミと共演したMVでおかっぱ頭(?)の学生スンギが見られる「言いにくい言葉」、さらに不良っぽいワイルド・スンギのMVをバックにした「すべてを君に」と続きます。

 ここで再び映像が流れ、衣装替えタイムへ。今回は出演ドラマのハイライト・シーン集。『華麗なる遺産』『僕の彼女は九尾狐』『The KING 2hearts』からファンには胸キュンなシーンが次々と映し出されます。

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ストリートを背景にダンサーたちと「恋愛時代」を歌い踊るイ・スンギ

 そして、ここからはもちろん、ドラマにまつわる曲をピックアップ。『華麗なる遺産』放映時にヒットしたデジタルシングルの「結婚してくれないか」はダンスバージョンで。『僕の彼女は九尾狐』からはキュートなダンスが人気の「どうかしていたんだ」で盛り上がります。「かわいいダンスではなくて、かわいい振付を見ていただきました(笑)」というMCも。さらに『九尾狐』からは、公式アルバムに未収録の人気曲「今から愛する」を披露。

 このコーナーの最後は、ハ・ジウォンと共演した最新ドラマ『The KING 2hearts』の紹介を兼ね、自身が演じた王子イ・ジェハのキャラクターを説明。そして、このコンサートでの特別サプライズとして、ドラマでK.Willが歌っているイ・ジェハのテーマ「愛が泣く」をライブで初披露しました。

 再び衣装替えタイム。今回のイメージ映像のテーマは旅。そして今度はキーボードとギターというシンプルな構成で登場。5集の心地よい曲「どこへでも」をファンの手拍子と共に。続いて、バンドメンバーにも加わっているピアニストのキル・ウンギョン、ギタリストのイ・ソンニョルが登場。お二人の紹介の後、「僕の部屋で聞いているようなイメージで聞いてください」とカバーアルバム『男が女を愛する時1』から、ピアノ演奏で「願って恨んで」(女性デュオAs Oneの曲)を熱唱。続いてギター演奏で、ペク・ジヨンの「愛さない」を情感たっぷりに歌いました。

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「次は12月にソウル・コンサートで会いましょう!」
 そして最後の衣装替えタイムの合間に登場したのは、CGによるミニ・スンギ。手にペンライトを持って「一緒に振ってください!」と応援練習に。かけ声と共に右、左、前と単純な動きがかわいいCGで、けっこう長い時間でしたがウケていました。

 しっとりムードから一転して応援モードも準備万端となったステージにスタンドマイクで登場したスンギは、自身が大好きなロックモード全開。「もう一度だけ」「Crazy for you」と続き、「花のように」では場内のファンと一緒に飛び跳ねる場面も。ここでバンド紹介を挟み、「最後の時間です」とMC。「Smile Boy」「旅に出よう」で初ライブを締め括りました。アンコールは2曲。「チングジャナ」の韓国語版で再登場し、MCを挟んでデビュー曲「僕の女だから」。そして感謝のメッセージで幕が閉じました。

 今回のコンサートでのMCは日本語とハングル(通訳付)がほぼ半々。衣装はアンコールも含めると6種類でしたが、どれも白と黒を基調にしたスーツ・スタイルで、ジャケットを脱いでラフな感じにという演出。ステージも派手な演出こそありませんでしたが、そのシンプルさが心地よく、構成もわかりやすく、ファンにとっては大満足なステージだったのではないでしょうか。まだ若いイ・スンギの今だからこそできた、ストレートで爽やかなコンサートでした。


▼2012年1月の日本デビュー特集・記者会見&イベントレポート
更新日:2012.6.22
●back numbers
2012 イ・スンギ
Japan First Live「希望」

2012.6.1
日本武道館(九段下)
19:10-21:30
set list

・チングジャナ(日本語)
・恋愛時代(日本語)
 with 仲 里依佐
 mc
・Slave
・Tonight

(V)海辺

・僕たち別れよう
・言いにくい言葉
・すべてを君に

(V)ドラマ

・結婚してくれないか
・どうかしていたんだ
(「僕の彼女は九尾狐」より)
 mc
・今から愛する
(「僕の彼女は九尾狐」より)
 mc
・愛が泣く
(「The KING 2hearts」より)

(V)旅

・どこへでも
 mc
・願って恨んで
・愛さない

(V)ミニ・スンギ登場

・もう一度だけ
・Crazy for you
・花のように
 mc
・Smile Boy
 mc
・旅に出よう

encore

・チングジャナ(韓国語)
 mc
・僕の女だから
 mc

メッセージ映像
日本公式サイトで見ることができます。
band member

チェ・テワン/band leader
ハム・チュノ/bass
イ・ギテ/percussion
チャン・ヒョク/drums
イ・テユン/bass
イ・ソンニョル/guitar
キル・ウンギョン/piano
3名/churus
イ・スンギ/vocal
●オンエア情報
この日本公演の模様はWOWOWにて7/15の19:30より、ドキュメンタリー映像も交えた特別編集で放送予定です。

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