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ジェリー・イェン（言承旭）の最新主演ドラマ「最高の元カレ」。華やかなファッション業界を舞台に、6年前に理由ありで別れた2組の男女が再会したことから巻き起こる、恋と仕事のバトルを描いています。製作された中国では昨年8月に放送開始。わずか3週間で動画サイトの再生回数が25億回を記録し、ついには27億回を突破。放送中にも関わらず、国内外から注目を集めて13カ国語に翻訳され、世界への配信が決まっている作品です。
ジェリーが演じているのは、主人公の元カレ、リー・タン（李唐）。大企業の御曹子でありながら、高圧的な父親に反発して家出。恋人のためにブティックやレストランを作ってあげたり、友人と共にアパレルメーカーを立ち上げる一方、自分は自由に動き回る自由人。経営者でありながら、なかなか会社に近寄らない彼でしたが、元カノとの再会が、彼を幼稚な男から責任感のある大人へと変えていきます。キャラクター的には、道明寺がそのまま社長になったという感じでしょうか。また、通常は吹替になってしまう中国ドラマでは珍しく、ジェリーの声がそのまま使用されているのもファンにはうれしいところです。
動揺したリー・タンは勢いで婚約発表
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仕事一筋のファンスーも落ち着かない気分に
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物語は、新進デザイナー、フー・ファンスー（傅方思）が、アジアで多数のブランドを展開する有名企業「ジョイス」のコンペに参加するところから始まります。副総裁のイン・ハオラン（尹浩然）と知り合ったことから、ファンスーは見事、ジョイスとの提携を勝ち取りますが、アパレルメーカーの「ドンファン」はそれを快く思わず、コンペが終わった後、総裁のリー・タンが専属モデルのチョン・シャンナン（程湘南）と婚約を発表。マスコミの目を反らしてしまいます。実はこれ、リー・タンがファンスーに嫉妬しての行動でした。
6年前、同じ大学に通うリー・タンとファンスーは結婚も誓い合うほどの恋人同士でしたが、大企業の社長であるリー・タンの父親の妨害に遭い、さらにすれ違いもあって、二人は別れてしまいます。落ち込んだリー・タンに近づいたのが、以前からリ−・タンに心を寄せていたシャンナンでした。大学卒業後、リー・タンはアメリカへ。そして3年前に、モデルとなったシャンナンとリー・タンがフランスで再会。以後、シャンナンはリー・タンのアパレル会社「ドンファン」の専属モデルとなり、人気モデルになっていたのです。
シャンナンを一途に愛していた学生時代のハオラン
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不安になったシャンナンはハオランとよりを戻す
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そんなシャンナンを、実は6年前に助けていたのがイン・ハオランでした。当時、真面目な学生だったハオランは様々なバイトをして、家計のために働くシャンナンを支えます。しかし、強欲なシャンナンの母親に反対され、野心家のシャンナンは裕福なリー・タンを選んだのでした。その屈辱を跳ね返すかのように、今やジョイスの副総裁となったハオラン。しかし、心の中にはまだシャンナンへの思いがくすぶっているのでした。
そんな4人が、6年後に再会。婚約はしたものの、自分よりファンスーのことを気にしているリー・タンに失望したシャンナンは、何かと気にかけてくれるハオランとよりを戻すことに。一方、ジョイスとの提携がうまくいかず、ファンスーはドンファンの元で働かなくてはならなくなります。顔を合わせては喧嘩ばかりの二人でしたが、実はリー・タンが自分をずっと支えてくれていたことに気づき、ファンスーは頑固な自分を変えていきます。ところが、男性に頼って生きてきたシャンナンのファンスーへの憎しみと嫉妬心が禍いし……。
ファンスーとシャンナンはますます溝を深めていく（ファンスーのファッションに注目！）
と、なかなか一言では説明できない展開。元カレと元カノたちの恋愛模様もさることながら、2つのアパレルメーカーを中心に、ファッションブランドがどのように作られていくのか、はたまた企業買収や事業提携、契約問題などなど、ビジネスドラマの側面も強く、甘いだけのお話ではありません。自分のブランドにこだわる頑固者のフー・ファンスーが、裏切りや荒波に揉まれながらも、元カレや様々な人々のサポートで自分自身を見つめなおし、人間としても成長していくサクセスストーリーにもなっているのです。
入院中もファンスーのことを思い出して枕を抱くリー・タンは、夜盲症で暗闇が苦手。リー・タンの幼稚さと情熱を一番理解しているのはファンスーだけだった。
ドンファンで働くようになり、自分の目が届くところにファンスーが戻ってきたことを、内心喜んでいるリー・タン。毎日のようにファンスーの仕事ぶりをチェック。細かい事にも気を配り、ファンスーがハオランと仲良くしないよう、シャオナイを見張り役のスパイにまで仕立ててしまう。
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ちなみに、中国企業では会社を運営する「総経理＝社長」で、会社のオーナーや株主にあたる存在が「総裁・CEO」。総裁の方が社長よりも地位は上になります。ジョイスにはバン社長、ドンファンにはルオ社長がいて、ハオランはジョイスの副総裁であり、もう一つの有力企業NSHの副総裁（株を持っている）も兼ねています。リー・タンはドンファンの総裁。この他にもいくつかの企業が絡み、後半はシャンナンに代わってリー・タンの父親が二人の恋を邪魔する壁となって登場。ハオランもファンスーに接近していきます。さらにNSHによる企業買収で驚くべき人物も参入し、会社ぐるみのスリリングなドラマが展開していきます。
フー・ファンスー
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リー・タン
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チョン・シャンナン
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イン・ハオラン
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主人公のフー・ファンスーを演じるのは、映画『So Young 〜過ぎ去りし青春に捧ぐ〜』で美人な寮生を演じていたジャン・シューイン（マギー・ジャン／江疏影）。岩井俊二がプロデュースした映画『恋愛中的都市』にも出演している注目の若手女優です。彼女の天敵となるモデルのチョン・シャンナンを演じるのは、ドラマ「マイ・サンシャイン〜何以笙簫默〜」などで注目されている人気女優ミー・ルー（ヴィオラ・ミー／米露）。前半と後半ではまったく違う印象で登場し、2つの魅力を見せてくれます。そんなシャンナンの元カレ、イン・ハオランを演じるのは、香港の人気ドラマ「恋するパイロット」で注目されたロン・ン（呉卓羲）。北京語も話すロンですが、今回は吹替となっています。
リー・チェンルイ
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ファンスーのママ
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バン・ジェ
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シャオナイ
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リー・タンの厳しい父親リー・チェンルイ（李成叡）を演じるのは、台湾の名優チャン・グォチュー（張國柱／息子は俳優のチャン・チェンとチャン・ハン）。ジェリーとは「ザ・ホスピタル」に続く共演です。ファンスーの母親を演じているのも、台湾の歌手で女優のシア・タイフォン（夏台鳳）。ダンス教室に通う陽気なママをキュートに演じています。ファンスーの右腕として活躍するデザイナーのシャオナイを演じるのは中国のベラ・ドゥー（杜雨宸）。ハオランの右腕で、後半、シャオナイに恋をするバン・ジェ（班傑）は、同じく中国の若手俳優ダニエル・ゴン（宮正楠）が演じています。いつも視聴者の気持を代弁してくれるバン・ジェ。シャオナイとの恋はもっと早い段階から見たかったかも。
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ドンファンのルオ社長
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TESIROのシェン・ドンシー
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リー・タンの右腕となるルオ社長を演じるのは、中国の俳優レオ・ジャン（蒋冰）。当初はシャンナンの味方でしたが、シャンナンが去った後は、リー・タンとファンスーを応援するようになっていきます。また、リー・タンの親友で、ドンファンと提携することになる宝石ブランド「TESIRO（テシーロ)」の総裁シェン・ドンシー（沈東石）を演じているのは、なんと実在する「TESIRO」の創始者でCEOのリチャード・シェン（沈東軍）。イタリアのデザイナーによる優雅なデザインのジュエリー、そしてドラマにも登場する「藍い炎」はすべて本物。美しいデザインのジュエリーたちを、ぜひ公式サイトでご覧ください。ちなみに、ドラマの中でジェリーが身に着けている服装は、すべてジェリー自身がセレクト。韓国や日本で購入したものだそうです。いつもファンスーにはけなされるけど、何を着てもサマになるのはさすがジェリー。
クールなファンスーもリー・タンの前では無邪気に
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新ブランドのカップルファッションにも注目
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さて、2組の元カレ＆元カノによるカップルの未来はどうなるのか？ 状況によって皆の心が揺れ動く中、唯一ぶれないのがジェリーが演じるリー・タンです。その一途さと無邪気な素直さは見ていて心地よく、頑なファンスーにいらいらしてしまうほど。その分、二人の心が1つになっていく後半は安心して見ていられるでしょう。ときどき挿入される妄想シーン、あっと驚く墜落事件、学生時代のハオランの髪型、市場のレストランに置き去りにされたTESIROの最新作などなど、突っ込み所も満載。さらに、ジェリーのお茶目ぶりも暴走しており（リー・タンの幼稚さを演じているのですが）、え！こんな顔までしていいの?!と心配してしまう場面もあり。ジェリーのキュートな魅力がたっぷり味わえます。ハッピーエンドへの紆余曲折を楽しみながら、じっくりとご覧ください。
DATVでの放送はすでに終了していますが、再放送の予定もある模様。DVDはBOX1（1-14話）が9月2日よりレンタル開始、9月16日には初回限定生産の豪華セットがリリースされています。BOX2（15-28話）とBOX3（29-42話）は10月4日に同時リリース予定。今年はまだ、例年のジェリー来日イベントがなくて、ファンの皆さんはさびしいことと思いますが、ジェリーの腕白坊や的な素の魅力も発揮されているこのドラマで癒されてくださいね。
(c) China Syndication
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