チャープラン「橋の上でシャンプーをしながら走っていると皆の注目を集めて、可愛いし、楽しいでしょ? 楽しくさせるための脚色でああなりました」
原作の美術部が応援部に変わり、マスゲームが感動シーンになっている!
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Q:お二人の意見が反映されたシーンはありますか?
「思い出しています…」と二人で考えている最中に、
チャープラン「ああ!あったわよ…(と手を打って、楽しそう。二人でやりとりが続き)主にジョークの部分なんですが、ミンが殴られて目がかなり腫れたシーンがあります。その時に『痛い?大丈夫?』とパイが尋くと、『ここよりも(目が痛いんじゃなくて)心が痛いよ』というシーンがあるんです。日本語版でもありますか?」(通訳:あります。)
ティーラドン「そういう言葉の選び方とか、大事な試験でパイができなくて泣いてしまう時、ミンがそばにきて何か冗談を行って励ますとか…セリフ自体は、タイのジョークなんですけど、そういのは自分たちで提案して使ってもらったものもあります」
チャープラン「そのシーンは何回も撮ったのですが、1つだけ採用になりました。私たちがやったそのリアクションが使われていたんです」
Q:好きな日本映画があれば教えてください。
ティーラドン「アニメの『君の名は。』。コナンも好きです。もともとタイでは、日本の漫画やアニメがすごく人気があるんです」
チャープラン「新海先生(『君の名は。』の新海 誠監督)の作品はすごく好きです。それから(…と調べて)ジブリの『耳をすませば』。それから、時間が交錯する…Yesterday with you…福士蒼汰が主人公で…」
と、出演者から検索してやっと見つかったのが『僕は明日、昨日のきみとデートする』でした。ここで時間がきてしまい、インタビューは終了。取材中は二人でやりとりを交えながらの回答で、特にチャープランはティーラドンが話している最中に相槌をうったりフォローを入れたりと賑やか。通訳さんが日本語で訳している間も二人でしゃべっていたりして、仲の良さが垣間見えました。
努力して役を勝ち取り、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の時とはまったく違う複雑な役柄を見事に演じきったティーラドン・スパパンピンヨーと、原作者の森絵都さんも絶賛したチャープラン・アーリークンの初演技を、劇場でぜひご堪能ください。
(2019年9月19日 恵比寿にて)
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