日本のアジアゾーン探検(11)
ホットな町屋を探索する その1
2004年8月4日
「インドのスーパースター来日!」との噂を聞きつけて初めて町屋に行って参りました。
お邪魔した先は、インド&パキスタン料理の『シディーク・ビレッジ』町屋店さん。駅からすぐのビルの3階にあるこちらのお店。辿り着いたら一階の入り口で、噂のスターお二方を早速発見です。
お二人の名はババ・セーガルさんと女性プレイバック・シンガー(ミュージカル仕立てのインド映画に出演する俳優の口パクに合わせて歌う人)のサプナー・アワスティさん。ババさんは「インドのポップス=インド映画のサントラ」であった時代を転換させ、インドで90年代初頭からラップも導入し、ヒンディ・ポップの基礎を築いた第一人者です。
「僕は92年にデビューし、今まで21枚のアルバムを出している。ラップはヒンディ語でも、英語でもやってるよ。というのも、国内向けに作品をリリースすることもあれば、海外の同胞に向けて発表することもあるからね。他にもフランス語やアラビア語など、5ケ国語を話せるんだ。アラビア語はちょっとだけどね。以前、フランスで、プロデューサーやプロモーターなどの音楽ビジネスに係わっていたからね。」
一方のサプナーさんの代表曲といえば、映画『ディル・セ/心から』の挿入歌「チャイヤ・チャイヤ」。この作品はビョーク主演の映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に影響を与えた映画、とも言われています。『ディル・セ』では、この曲をバックに俳優さんたちが動く列車の上で舞い踊り、トンネルをくぐっても舞っては飛び跳ねるという驚きのシーンを演じてくれました。分離主義者の女性と男性ジャーナリストとの愛の物語を、ダイナミックに演出したのがこの曲なのです。
ババさんの顔はPVなどで見ていたので一目で分かりましたが、サプナーさんのお顔がちょっとわかりません。でも、インド人女性はお一人しかいませんでしたので、きっとあの方なのでしょう…なんて推測をしながらも、団らんムードでしたので声をかけるのは遠慮してお店に入ります。
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