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デュエリスト

監督:イ・ミョンセ
原作:「茶母」(パン・ハッキ)
脚本:イ・ミョンセ、イ・ヘギョン
撮影:チョ・ウォンジャン、ファン・ギソク
照明:シン・ギョンマン
編集:ウー・イーシァン
美術:イ・ヒョンジュ、チョ・グニョン
武術監督:チョン・ムンシク
音楽:チョ・ソンウ
キャスト: ハ・ジウォン/カン・ドンウォン/アン・ソンギ/ソン・ヨンチャン/ユン・ジュサン

20025年/韓国
日本公開日/2006年4月22日
カラー/スコープサイズ/ドルビーSRD/104分
配給:コムストック
(c)2005 Korea Pictures. All rights reserved.
2005 大韓民国映画大賞
 撮影賞(ファン・ギソク)/照明賞(シン・ギョンマン)
2005 映画評論家協会賞 作品賞
 監督賞(イ・ミョンセ)/撮影賞(ファン・ギソク)

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デュエリスト(刑事/Duelist)

story

 朝鮮王朝時代。偽金が大量に出回り、市場に潜入して捜査にあたる捕盗庁の刑事たち。若い女刑事ナムスン(ハ・ジウォン)も酒売り娘に変装している。先輩のアン刑事(アン・ソンギ)に仕込まれたナムスンの武術の腕は一級だ。

 ナムスンは、剣の舞を披露している鬼の仮面をつけた男に目を留める。男は拍手を浴びて退場したかと思うと、小さな金の仏像の受け渡しをしている男たちを斬り、それを奪う。まさに一瞬の早業だった。ナムスンが仮面の男を追って剣を交えると、仮面が割れ、端正な若い男の顔が現れた。男の手にあった仏像も割れ、偽金用の鋳型が地面に落ちる。ナムスンは仮面の男をなおも追うが、見失ってしまう。

 その夜、捕盗庁では偽金事件の背後に大掛かりな陰謀があると考え、極秘で捜査を進めることになった。どうやら偽金は国中に出回っているらしい。そんな中、偽の官印で検察府の役人を装っていた男が殺される。官印を偽造できる唯一の男は獄中にいたが、1カ月前に悲しい目をした男が大金を払って釈放させていた。その男の人相書きは、ナムスンが市場で出会って以来忘れられない仮面の男にそっくりだった。

 仮面の男は、軍務長官ソン(ソン・ヨンチャン)の屋敷のそばで消えていた。張り込みをしていると、果たして「悲しい目」(カン・ドンウォン)が屋敷から出てくる。市場を散策し、女の服に飾るノリゲを手に取って眺める彼。だが尾行したナムスンたちは気づかれ、まかれてしまう。

 そして満月の夜、ナムスンは路地で「悲しい目」の待ち伏せにあう。激しい闘いは、どちらかが命を落とすまで果てしなく続くと思われたが、服を切られて胸があらわになり、ナムスンは動揺する。「悲しい目」はとまどいの色を浮かべると、次の瞬間、闇に消えていた…。

●アジコのおすすめポイント:

謎の刺客カン・ドンウォンの美しさもさることながら、何といっても際立っているのはイ・ミョンセ監督の映像美。レンブラントの絵にこだわったというそれは、セットから衣装、照明そしてアクションの振付けと、徹底した美学に貫かれています。特に闇の質感は繊細。主人公二人のアクションシーンは二人の感情を物語っており、刀を交えるたびに惹かれ合う男女の対決シーンは、まさにラブシーンそのもの。脇を締める名優アン・ソンギのコミカルな演技も光っています。


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