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夏物語

監督:チョ・グンシク
脚本:キム・ウニ
撮影:イ・ヒョンドク
編集:キム・サンボム
音楽:シム・ヒョンジョン
キャスト:イ・ビョンホン/スエ/オ・ダルス/イ・セウン/イ・ヘウン/チョン・ソギョン/ユ・ヘジン

2006年/韓国
日本公開日/2007年1月27日
カラー/ビスタ/ドルビーデジタル/116分
配給:エスピーオー
(C)2006 KM Culture Co. Ltd, All rights reserved

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夏物語(Once in a Summer)

story

 放送作家のスジン(イ・セウン)は、初恋相手を探す番組の企画で、かつての恩師で今は引退している老教授ユン・ソギョン(イ・ビョンホン)を訪ねる。彼は60歳を超えた今も、独身を貫き通していた。突然の提案に戸惑いを見せながらも、ソギョンはスジンの熱意に心を動かされ、古びた本を手渡して言った。「ある女性にこの本を返すと約束したのに、果たせなかった。彼女を探してくれないか?」

 スジンは本を手に、ソギョンが大学時代にボランティア活動をしていた田舎の農村、スネリへ向う。そして、ソギョンの初恋の人ソ・ジョンイン(スエ)が働いていた図書館を訪れ、村の老人から「ジョンインはずっと昔に男と駆け落ちをした」いう衝撃的な事実を聞かされる。さらに、二人を知る人たちと会い、遠い夏にこの小さな村で起こった出来事を知るのだった。

 1969年、夏。大学生のソギョンは、プレイボーイを気取る問題児だった。軍事政権下にあった当時、大学では学生運動が盛んに行われていたが、ソギョンは活動に熱心な方ではなく、誘われた農村活動にも口うるさい父を避けるために参加しただけで、サボってばかりいた。

 そんなある日、活動を抜け出して森に出かけたソギョンは、古ぼけた韓国の伝統家屋を見つける。空き家だと思っていた家の中には、清楚で美しい女性ジョンインがいた。彼女が図書館で落とした一冊の本をきっかけに、二人は徐々に親しくなり、やがて生涯一度だけの純粋で情熱に満ちた恋に落ちるのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

無邪気な子どものように惹かれ合い、互いの思いを確信した二人が、時代の流れに逆らえず引き裂かれてしまう悲恋を、イ・ビョンホンとスエがせつな〜く演じています。自由奔放な大学生を演じるビョンホンのお茶目ぶりもたっぷり。のどかな田園風景の中で、二人がカップルになっていく過程が微笑ましいだけに、ソウルで二人にふりかかる現実はシビアで残酷。果たして、老いた主人公は最愛の人に再会できるでしょうか? ハンカチ必携ですぞ。

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