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墨攻

監督・脚本:ジェイコブ・チャン
原作:漫画「墨攻」(画:森秀樹、脚本:久保田千太郎)
   *原作小説「墨攻」酒見賢一
撮影:阪本善尚
アクション監督:スティーブン・トン・ワイ
編集:エリック・コン
美術:イー・チェンチョウ
音楽:川井憲次
キャスト:アンディ・ラウ/アン・ソンギ/ワン・チーウェン/ファン・ビンビン/ウー・チーロン/チェ・シウォン/チン・シウホウ/ウー・マ

2006年/中・日・香・韓
日本公開日/2007年2月3日
カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/133分
配給:キュービカル・エンタテインメント

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墨攻(墨攻/A Ballle Of Wits)

story

 紀元前370年頃の戦国時代。趙と燕の国境にある梁城は、侵攻する趙の大軍を目前に危機に瀕していた。百戦錬磨の大将軍・巷淹中(アン・ソンギ)率いる10万の趙軍に対し、梁城は全住民わずか4千人。頼みの綱は墨家の救援部隊だったが、間に合いそうもなく、梁王(ワン・チーウェン)は降伏を決断する。

 和議の書を送った直後、粗末な身なりをした男がひとり、梁城へ歩いて来た。墨家の革離(アンディ・ラウ)と名乗るその男は、和議を無視して近づいて来た趙軍の先遣隊に1本の矢を放ち、隊長・高賀用(サミー・ハン)の出鼻をくじく。1ヶ月持ちこたえれば趙軍は撤退するはず…革離は王を説得し、兵に関する全権を与えられると、ただちに城を守る準備に取りかかった。

 戦いを恐れて逃亡した農民が趙軍に捕まり、尋問を受ける。巷淹中は革離の存在を知ると、梁城の近くまでやって来て、革離に盤上の戦いを挑んだ。革離を好敵手と見た彼は、実戦での再会を期して帰っていく。そしてついに、趙軍の猛攻撃が始まった。囚人まで総動員した梁城側は、革離の抜かりない防御と智恵を尽くした戦法で持ちこたえ、趙軍は退却を余儀なくされる。

 梁城は歓喜に沸き、革離は一躍、絶大な信頼を獲得した。女だてらに王直属の騎馬隊を束ねる逸悦(ファン・ビンビン)は、彼に熱い想いを抱く。彼女は負傷した革離を介抱し、ぼろぼろの靴を見かねて新しい靴を贈ろうとするが、固辞されてしまう。戦いはまだ終わったわけではなく、敵は密偵や刺客を送り込んでいた…。

●アジコのおすすめポイント:

まさにアジアの才能を結集させた、名優同士の演技バトル。アンディやアン・ソンギは言うまでもなく、中国のワン・チーウェン、そして台湾から参加したウー・チーロン(ニッキー・ウー)に至るまで、見応えたっぷりです。前半は『ロード・オブ・ザ・リング2』を彷佛とさせるような攻防を、革離の智恵で逆転させていくところが見所。後半はそんな革離が、闘いの空しさと人間愛に目覚めていきます。全体的に黒を利かせ、押さえた色調になっているところも古代劇にふさわしく、シックで日本人好みかも。

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