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2007.1.16
丸の内ピカデリー1
(有楽町)
右より
ジェイコブ・チャン監督
アンディ・ラウ
アン・ソンギ
ファン・ビンビン
阪本善尚 撮影監督
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アジアの精鋭が結集した大作『墨攻』のジャパンプレミアに合わせて、監督のジェイコブ・チャン、主演のアンディ・ラウ、アン・ソンギ、ファン・ビンビンが来日。日本から参加した阪本善尚撮影監督と共に、有楽町の劇場で舞台挨拶を行いました。当日午後には、渋谷109前で覆面イベントも開催されたのですが、残念ながらこちらはスペースの関係で取材不可でしたので、舞台挨拶の模様をご紹介します。
本日の司会は、アンディの会見などに必ず登場する襟川クロさん。まずは、映画の主題曲に合わせてゲストたちが登場します。国際的な顔ぶれだけに、通訳陣もその筋で有名なお3方が登場。広東語、北京語、ハングル、日本語が入り乱れの舞台挨拶となりました。まずはご挨拶から。
監督「(広東語)司会の方から、あまり長話はしないでくれと言われました。(司会「言ってません(笑)」)この劇場で皆さんとお会いできてうれしいです。ぜひこの映画を応援して、たくさんの方に紹介してください」
ラウ「(北京語)ぜひ応援してください。監督が長話はしないということなので、僕もあまり話しません。ぜひ、よろしくお願いします。皆さん、愛してます」
アン「(ハングル)皆さんにお会いできてうれしいです。この『墨攻』は中国や香港、シンガポールなどの中華圏ですでに公開され、成功を収めています。韓国でも好評で公開中です。ぜひ、日本の皆さんにも愛情を寄せていただければと思います」
ファン・ビンビンはセクシーなドレスで登場。
阪本監督も目が釘付け?
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「お人形みたいですね。美しい!」と紹介されたのは、黒い布をウェストで絞ったような、セクシーなドレス姿のファン・ビンビン。
ファン「(北京語)こんばんは。ファン・ビンビンです。今日は日本で『墨攻』のプレミアに参加できてとてもうれしいです。実は私が出演した映画が日本で公開されるのは、これが初めてです。映画にはたくさんの日本のスタッフも登場していますし、阪本さんのような素晴らしい監督も参加されて、とても尊敬しています。私の役も含めて、この映画を気に入っていただけたらと思います」
阪本「皆さん、こんばんは。この映画はアジアの映画人が集まって、世界に売れるスケールの映画を作ろうということで、日本からは僕と音楽の川井(憲次)さんと、僕とコンビの照明の大久保さん、そういう名技術スタッフがこのプロジェクトに組んで参加しました。どうぞ楽しんでください」
司会「11年もかけて、原作者(漫画版)の森さんから映画化権をもらいましたが、何かアドバイスなどはありましたか?」
監督「まず、森さんに感謝いたします。2000年も昔の墨家思想が、諸子百家の3大思想の1つとして生き残っていることをうれしく思います。それが2000年後に、日本の作家や森さんを感動させ、小説や漫画が作られたことにとても感動しました。著作権をいただく上で、我々の製作やストーリーにはまったく影響ありませんでした。考え方は同じで、戦争の元に永遠はありません。皆が被害者なのです。特に今回は、日本、香港、中国、韓国のスタッフ皆で、1つの思想の元に映画を作り上げたことをうれしく思っていますし、森さんにも賛同していただけたと思います。皆が平和や『兼愛、非攻』を祈っていることを願います」
司会「主演を演じたアンディ・ラウさんには、今回も思想やタフネス、智恵や知識など、役柄と共通するところがあったと思いますが?」
(と、クロさんがあまり持ち上げるので、変な視線のやりとりがあり、会場から笑いが)
ラウ「見た目に関しては、原作漫画の革離と僕が演じた革離はかなり違うので、森さんに申し訳なく思っています。ただ、僕の思想は主人公とまったく同じです。どうぞ皆さん、周囲の人々を愛してください」
司会「いろんな言語が飛び交っていたと思いますが、現場の裏側はどうなっていたんですか?」
ラウ「撮影前に、通訳の方から細かいことはすべて説明を受けていました。アン・ソンギさんはほんとうに中国語がお上手でした」
司会「映画でも完璧に話しておられましたよね?」
ラウ「僕も聴いてわかりました」
そんなアンディを見て、クロさんがにやにやしているので
ラウ「…なんで笑うの?」
司会「かわいいなと思って(笑)」
と、帽子を被っているアンディに「髪は?」と水を向け、ついにアンディが帽子をとると、見事な坊主頭が登場!(場内拍手)
ラウ「いつもクロさんから言われるんですよ。いつも笑われてます」
司会「なんか悪いことしたのかなあと思って…(笑)」
ラウ「これはファッションです。(場内拍手)実は、今撮影中の映画(『刺馬』)のために剃りました。また半年後に、新しい映画ができあがります。なので、これから半年の間は、ずっとこの映画を観てください」(会場笑)
司会「巷淹中と革離は、立場上は敵対しますが、互いにプロとして認め合うような瞬間も何度か訪れます。2人の間には、愛や友情など、何かが生まれていたのでしょうか?」
アン「そうですね…(笑)私がこの将軍役に魅力を感じたのも、まさにそこなんです。いわゆる攻撃するだけの将軍ではなく、人間性も描かれており、人間としての姿も見せ、相手への尊敬の気持ちも持っている将軍だったと思います」(続きを読む)
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