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花蓮の夏

監督:レスト・チェン
脚本:シュー・チェンピン
撮影:チャーリー・ラム
編集:クー・シャオユン
主題歌:「盛夏光年」アシン(Mayday)
ノベライズ:ワン・シーヤオ
キャスト:ブライアン・チャン/ジョセフ・チャン/ケイト・ヤン

2006年/台湾
日本公開日/2007年11月10日
カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/97分/R-15
配給:マジックアワー
(c)アミューズ、ポニーキャニオン
2006年 台湾金馬奨 最優秀新人賞(ブライアン・チャン)



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花蓮の夏(盛夏光年/Eternal Summer)

story

 優等生のジェンシン(ブライアン・チャン)とバスケットボール部の花形選手ショウヘン(ジョセフ・チャン)は親友同士。2人の仲は小学校時代にさかのぼる。

 海辺の小学校。ジェンシンは成績優秀だったが、ショウヘンは落ち着きがなく、いたずらばかりする厄介者だった。ショウヘンに手を焼いていた教師は、母親からの相談を受け、ジェンシンに「ショウヘンのお友だちになって、彼の品行を正してあげて」と頼む。義務で友だちになったジェンシンだったが、ショウヘンは親友ができたと喜んだ。そして、2人はいつも一緒に過ごすようになる。

 ジェンシンとショウヘンは、同じ高校へ毎朝一緒に通学していた。そんな2人の前に、ある日、転校生のホイジャ(ケイト・ヤン)が現れる。香港の父親の元を離れ、離婚して台湾に住む母親を尋ねて来た彼女は、孤独で大人びており、学校の規律にもなじめない。そんなホイジャに、ジェンシンは優しい手を差し伸べる。

 意気投合したジェンシンとホイジャは、授業をさぼって台北へデートにでかける。夜も遅くなり、ラブホテルに泊まることにした2人だったが、そこでジェンシンは、思いがけない現実を知ることになる。ホイジャは動揺しながらも「秘密は守るから安心して」と約束する。それ以来、ジェンシン、ホイジャ、ショウヘンのそれぞれの思いのベクトルが、複雑に絡み合っていく…。

●アジコのおすすめポイント:

せつなくもみずみずしい、青春トライアングル・ラブストーリーです。男と女でも、男同士でも、恋する気持ちの純粋さは同じもの。予想外の感情だったとしても、静かにそれを受けとめて、自分を律していこうとするジェンシンもせつないし、ジェンシンを大切に思いながらショウヘンと付き合ってしまうホイジャもせつないし、2人共愛してしまったショウヘンも、またせつない。複雑で難しい役柄を演じたブライアン・チャンとジョセフ・チャンのコントラストもよいですが、ファム・ファタールとなるケイト・ヤンの堂々とした存在感もなかなかです。3人の若手俳優の、見事な演技をご堪能ください。


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