7月にゲスト来日したジョセフ・チャン(左)とブライアン・チャン
(こちらのヴァージョンで全体をどうぞ)
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『花蓮の夏』で共演
−ブライアン・チャン
&ジョセフ・チャン
11月10日より公開が始まった、台湾の青春映画『花蓮の夏』。公開に先立って、昨年の東京国際映画祭に続き、7月の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭でもクロージング作品としていち早く上映され、注目を浴びました。この時は、主演のブライアン・チャンとジョセフ・チャンもプロモーションを兼ねてゲスト来日。3媒体で合同取材を行うことができましたので、ご紹介します。
(質問、アジクロからの質問、ブライアン、ジョセフ)
Q:東京国際レズビアン&ゲイ映画祭に参加した感想は?
ブライアン「すごく興奮しました。ゲストに呼んでいただいて、うれしかったです。思ったよりずっとたくさんの方が観に来ていて、驚きました」
ジョセフ「司会者の方がすごく面白くて、質問もおかしかったです(笑)。たくさんの方が観に来ていたので、ちょっと緊張しました」
Q:共演が決まった時のお互いの印象は?
ブライアン「知合いではなかったので、この役のために初めて会いました。とにかく一緒にいる感じを出せと言われたので(笑)、毎日一緒に遊びに行ったり、ご飯を食べたりして、すごく楽しかったです」
ジョセフ「1ヶ月毎日、朝から晩まで一緒に過ごしました。映画も観たし、お酒も飲んだし、いろんな話をして過しました」
Q:撮影中、一番印象に残っていることは?
ブライアン「ラストシーンです。最後のクランクアップの時に撮りました。それまでかなり長い間、一緒に芝居をしてきたので、あの頃は完全に役に入り込んでいて、演技をする必要がなかったくらい。相手のセリフをそのまま相手の言葉として受けとめ、自分でもすごく感動しました」
ジョセフ「僕もそうですね。最後のシーンは、シーンそのものも深いですが、今まで撮影してきた中での自分自身のいろいろな思い入れもわっと出て来て、それらが合わさった感じだったので印象深いです」
取材中はブライアンの方が快活、ジョセフの方が物静かでした
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Q:デビュー作でゲイ役は、チャレンジではありませんでしたか?
ブライアン「初めはちょっとためらいがありました。ストーリーはすごく好きなんですが、後半部分はチャレンジだったので。でも、監督といろいろ話をしてみると、自分でも共感できる部分があったので、これは今までにやったことがないし、もちろん経験したこともないので、やってみようと思って引受けました」
Q:男性と女性の間で揺れ動く役を演じた感想は?
ジョセフ「すごく難しかったです。ショウヘン自身も、自分のことをよくわかっていなかったんじゃないかと思って演じました」
Q:それぞれ、演じた役と似ている部分はありますか?
ブライアン「昔はあんなでしたね。高校生の頃は、内向的なところとか、カン・ジェンシンに近い部分がありました。今の自分はまったく正反対で、人とすぐ友だちになるし、口数も多いので、すごく差が大きかったです」
ジョセフ「僕はすごく似てます。(通訳さんが具体的に突っ込んで聞くと)すごく親しい仲間同士だと、相手が嫌がっていても無理矢理、自分の要求を通すようなところがあります(笑)」
Q:ずばりセックスシーンですが、男女間でも難しいと思いますが、撮影前と撮影後の感想はいかがでしたか?
ブライアン「とにかく、撮影前は緊張しっ放しでした。どうやっていいかわからないんですよ。監督も含めて(笑)。監督もこういうシーンは初めてでしたから(笑)。まず監督が、このベッドシーンはどうしても必要性があるんだと合理性を説明し、こういう状況にあるんだという説明をして、じゃあ、やってみようか、ということになりました。お互いに、何テイクもやりたくない、1テイクで終わらせたいという共通認識があったので(笑)、余計なことは一切考えずに、ひたすら一生懸命、役の気持ちだけを出すように務め、雑念をふり払って演じました。撮影が終わったら、ハア〜ッ(と大きなため息)」
ジョセフ「僕もそうです。ああいう芝居はためらったらだめなので、やるしかない。ガーッとやっちゃおうぜ、ということで、ガーッとやって、終わってうちへ帰ったら、まだ茫然としてました(笑)」
Q:1テイクで終わったんですか?
ブライアン「いいえ。7カットあるんですが、映画では安全のために必ず2テイク撮るんです。OKテイクをもう一度撮るので、全部で14回ありました(笑)」
Q:それぞれの役柄について、監督から注文はありましたか?
ブライアン「2人の個性の差を出して欲しいと言われました。僕は話し方も物静かで、動作も細やかで、彼は開けっぴろげでがさつな感じ、そういう差を出せと言われました」
ジョセフ「最初に、この物語と星の関係について説明がありました。僕たち2人とホイジャは、恒星と惑星と彗星の関係になっているんです。僕(ユ・ショウヘン=余守恆)が恒星で、その周りの軌道を常に回っている惑星が彼(カン・ジェンシン=康正行)で、そこに突然流れてくる彗星がホイジャ(慧嘉)だと。それが多分、僕たち3人の関係の特徴を表わしているんだと思います」(続きを読む)
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