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Sweet Rain 死神の精度

監督:筧昌也
原作:伊坂幸太郎「死神の精度」(文藝春秋刊)
脚本:筧昌也、小林弘利
撮影:芝主高秀
編集:伊藤伸行
音楽:ゲイリー芦屋
出演:金城武/小西真奈美/富司純子/光石研/石田卓也/村上淳

2008年/日本
日本公開日/2008年3月22日
カラー/113分
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c) 2008「Sweet Rain 死神の精度」製作委員会

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Sweet Rain 死神の精度(Sweet Rain)

story

 千葉(金城武)が現れるのは、人間が不慮の死を迎える7日前。7日間の観察期間の後「実行=死」か、「見送り=生かす」かを判定するのが彼の仕事。仕事はさっさと済ませ、CDショップで、人類最大の発明品として愛するミュージックを試聴するのが、彼の最大の楽しみ。そんな彼の職業は…死神。彼が人間界に現れる時は、なぜかいつも雨。まだ、青空を見たことがない。

 1985年のある日、今日も雨の中、7日後に死を遂げる予定の新しいターゲットを、彼は待っていた。彼女の名は、藤木一恵(小西真奈美)27歳。電気メーカーの苦情処理係だ。千葉は調査のため、わざと一恵に接触する。紳士的だがどこか天然の千葉に安らぎを感じた一恵は、愛する人たちが次々と死んでいった辛い過去を告白した。

 判定の日、かねてから一恵を指名し、ストーカーのごとく電話をかけていたクレーマーの男が、ついに一恵の前に姿を現す。ところが、その男の正体は音楽プロデューサー。電話での一恵の声に惹かれ、「歌うために生まれて来た」彼女をスカウトするために現れたのだった。音楽好きの千葉は、一恵の将来に期待して「見送り」にする。

 2007年、千葉は雨の中、チンピラ阿久津(石田卓也)の前に現れる。ターゲットは彼の兄貴分で、ヤクザの藤田(光石研)40歳だ。藤田は栗木(田中哲司)という男を仇討ちしようと潜伏していた。千葉は栗木の居場所を教える情報屋として阿久津に近づき、藤田と会う。だが、阿久津は藤田を守るため一人で栗木のところへでかけ、同行していた千葉も捕らえられてしまう…。

●アジコのおすすめポイント:

1985年、2007年、2028年と、過去・現在・未来に現れた死神が、仕事をこなしていくうちに人間と触れあい、自分自身も人間や人生を理解して成長していく物語です。もちろん死神は1人だけではなく、他にもたくさん登場します (笑)。最近はぐっと大人になって、骨太な作品や大作が続いている金城くんですが、今回は『ターンレフト・ターンライト』の Jimmy の世界にも似たファンタジー。やっぱりこういう作品も似合います。そういえば、天使の役(『ラベンダー』)も演じたことがあったよなあ。(アジコ)

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