|
恋の罠（淫乱書生/Forbidden Quest）
story
李朝きっての名文家として知られるキム・ユンソ（ハン・ソッキュ）は、司憲府に勤める実直な官吏。しかし、道理を守るためなら、実の弟が辱めを受けても復讐心さえ抱かない彼のことを、人は「我が身可愛さに震えている臆病者」と陰口を叩いていた。
そんなある日、ユンソは唐代の名画すり替え事件捜査のため、一族の宿敵で「義禁府の死神」と称されるイ・グァンホン（イ・ボムス）と共に、市場の食器屋に踏み込む。店の奥の隠し部屋でユンソが目にしたのは、初老の男が書き写していた淫らな小説だった。軽蔑するユンソに彼は言った「作家の真髄は、夢の中でしか味わえないものを描くことだ」と。
それ以降、言い知れぬ興奮に囚われたユンソの脳裏を、この下劣な本のことが渦巻き、離れなくなってしまう。そんなある日、王の寵愛を一身に受ける美貌の側室チョンビン（キム・ミンジョン）から、思いがけない好意を寄せられたユンソは、彼女のことを思いながら淫らな筆を走らせる。
ユンソは、かつて捕らえた食器屋の主人で、淫乱小説の版元ファンガ（オ・ダルス）を訪れ、書いた小説を読んでもらう。意外な才能を発見したファンガはすぐに出版契約を結び、ユンソは秋月色（チュ・ウォルセク）の筆名で小説を書くことに。
秋月色の「黒谷秘事」は、発表するやたちまち女性読者に絶大な人気を獲得。ファンガはさらに、小説に挿絵を加えることを思いつき、絵心のあるグァンホンに白羽の矢を立てる。当初は頑なに拒絶するグァンホンだったが、やがて彼も官能の世界へ足を踏み入れることになり…。
●宣伝担当者のおすすめポイント：
本当の恋を知った女性の本心とは？ 本当に楽しいものを見つけてしまった人はどういう行動をとるのか？ ベストセラー官能小説・春画はいかにして誕生したのか？ 楽しいエピソードてんこ盛りの本作は、かなり楽しんでご覧いただける1本です。最後に登場するハン・ソッキュのオデコには大笑いです！
あの『スキャンダル』を書いた脚本家キム・デウが、4年の歳月をかけて完成させ、監督デビュー作として撮った作品です。淫靡な世界にはまっていく真面目な男たちの姿は、滑稽でもあり可愛くもあり…最後の最後までしたたかに楽しめる作品となっています。（アジコ）
▼舞台挨拶 ▼公式サイト 閉じる
|