ゲゲゲの鬼太郎/千年呪い歌
story
小雨の振る夜に「かごめ歌」を聴いた若い女性が失踪する…という怪事件が続発していた。その事件に巻き込まれた女子高生・楓(北乃きい)と共に、謎の解明に乗り出した鬼太郎(ウエンツ瑛士)たちは、妖怪図書館で、千年の時を経て蘇った悪霊の呪いが原因であることを突き止める。
呪いを封印するためには、古の楽器を集め、「護人囃子の儀」を行わなければならない。刻一刻と呪いの期限が迫る中、一行は楽器を求め、古地図に記された「天」「地」「海」の場所を探すため、鬼太郎と楓は箱根の神山へ、猫娘(田中麗奈)とねずみ男(大泉洋)は高尾山へ、砂かけ婆(室井滋)と子なき爺(間寛平)は三浦半島の沖合へと分かれて旅立つ。
旅の途中で、楓は自らの運命に絶望し、鬼太郎に不信感を抱いて揉めてしまう。一方、砂かけ婆は井戸に棲む賢者・井戸仙人(笹野高史)の話から、呪いに秘められた真実を知る。実は悪霊とされていた妖怪・濡れ女(寺島しのぶ)は、邪悪な存在ではなかったのだ。そこには千年前、人間の若者・海人(萩原聖人)に恋をした人魚族の濡れ女の悲しい物語が秘められていた。
思いがけない真実を知って苦悩する鬼太郎と楓。悪いのは妖怪ではなく人間だった。そんな中、妖しい胡弓の音色とともに異国の妖怪・夜叉(ソ・ジソブ)が現れ、鬼太郎たちに猛然と襲いかかる。そして、その背後から大妖怪・ぬらりひょん(緒形拳)が静かに姿を現した。長い年月を生き、人間の傲慢さと愚かさを見て来たぬらりひょんは、蛇骨婆(佐野史郎)、夜叉、濡れ女を従え、人間たちを破滅に追い込もうとしていたのだ…。
●アジコのおすすめポイント:
鬼太郎シリーズ第2弾は、妖怪と人間の悲恋や人間たちへの警告も含めたシリアスな内容に。前作よりも原作のテイストを踏襲しており、鬼太郎誕生の謎も描かれるなど、より興味深い内容となっています。各キャラクターの扮装も洗練されているようです。アジクロ的に注目なのは、やはり夜叉役のソ・ジソブ。これが兵役後の復帰第1作で、セリフはまったくありませんが、表情とアクションで強敵を巧みに演じ、鬼太郎との対決シーンも見応えがあります。ファンは必見!
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