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レッドクリフ Part I

監督:ジョン・ウー
脚本:ジョン・ウー、カン・チャン、コー・ジュン、シン・ハーユ
撮影:リュイ・ユエ、チャン・リー
編集:アンジー・ラム、ヤン・ホンユー、
   ロバート・ア・フェレッティ
アクション監督:コリー・ユン、ディオン・ラム
美術・衣装デザイン:ティム・イップ
音楽:岩代太郎
VFX:オーファネージ
出演:トニー・レオン/金城武/チャン・フォンイー/チャン・チェン/ヴィッキー・チャオ/フー・ジュン/中村獅童/リン・チーリン

2007年/アメリカ・中国・日本・台湾・韓国
日本公開日/2008年11月1日
カラー/シネスコサイズ/ドルビーデジタル/145分
配給:東宝東和、エイベックス・エンタテインメント
(c)2008 Three Kingdoms Ltd. (c) Bai Xiaoyan

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レッドクリフ Part I(赤壁/Red Cliff)

story

 西暦208年。帝国を支配する丞相・曹操(チャン・フォンイー)は、近隣の対抗勢力を殲滅すべく80万の大軍で征討に赴く。曹操が最初に標的にしたのは、劉備軍。民を守るために撤退が遅れた劉備軍は、精強ながら、その数わずか2万。劉備(ユウ・ヨン)と義兄弟の契りを交した関羽(バーサンジャプ)と張飛(ザン・ジンシェン)の獅子奮迅の活躍でどうにか全滅は免れるが、敗走を余儀なくされる。

 その頃、勇猛な武将・趙雲(フー・ジュン)は、村に取り残された劉備の妻と幼い子供を救出するため、曹操軍を相手に孤軍奮闘していた。深い傷を負いながら、なんとか劉備のもとへと辿り着いた趙雲の胸には、赤ん坊がくくり付けられていたが、そこに劉備の妻の姿はなかった。戦火の中、趙雲の負担になっていることを察し、我が子を救うために自ら命を絶ってしまったのだ。

 悲しみに暮れる劉備に、軍師の孔明(金城武)は、敵軍の孫権軍と運命を共にし、同盟を結ぶことしか民を救う道はないと進言。ひとり孫権(チャン・チェン)の許へ向かう。謁見を許された孔明だったが、26歳の若き皇帝のまわりには、先代に仕えていた保守的な臣下が多く、戦争反対の声が多勢を占めていた。

 協力的な軍師・魯粛(ホウ・ヨン)の導きによって、孫権軍が軍事演習を行なっている「赤壁」へと赴いた孔明は、司令官・周瑜(トニー・レオン)と出会う。かつては荒くれ者だった兵士たちを見事に束ねる周瑜のカリスマ性に孔明は魅了され、周瑜は孔明の戦術に対する博識ぶりに感嘆。お互いの存在を意識し始める

 しかし、相手は突然やってきた使者。どこまで信じてよいのか戸惑っていた周瑜だったが、妻・小喬(リン・チーリン)がかわいがっている馬が出産できずに困っている場で、彼女に手を貸した孔明の心に触れて、次第に信用するようになっていく。その夜、琴の演奏を共にした2人は、心を揺り動かす演奏を通してますます信頼を深めていった…。

●アジコのおすすめポイント:

ジョン・ウー監督が20年も温めていたという渾身作の前編がついに登場です。スチール写真を観ただけでもわくわくしてしまう、これぞ映画!これぞスペクタクル!これぞ極上のエンターテインメント!…と、つい熱が入ってしまうほど、面白いです。『三国志』ファンはもとより、『三国志』を知らないという方にも、映画の冒頭に短い『三国志』早わかりが挿入されているので大丈夫。とにかく、登場人物の一人一人が個性的で見せ場たっぷり。2丁拳銃ならぬ2刀流や白いハトなど、ジョン・ウー印も小気味よく、ジョン・ウーならではの『三国志』の世界が展開します。パート1だけでもこれだけ面白いのだから、パート2はさらにスケールアップしていることでしょう。後編を楽しむためにも、まずは前編をじっくりご堪能ください。

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