エグザイル/絆(放・逐/Exiled)
story
1998年、ポルトガルから中国に返還される直前のマカオ。ある家にブレイズ(アンソニー・ウォン)とファット(ラム・シュー)がウーを訪ねてくる。出迎えた女は「ウーなどいない」と追い払うが、さらにそこへ、タイ(フランシス・ン)とキャット(ロイ・チョン)もやって来る。ブレイズとファットは、組織のボス、フェイ(サイモン・ヤム)の命令でウーを殺すために、タイとキャットはウーを守るためにやって来たのだった。
ウー(ニック・チョン)はかつて組織を裏切った過去があり、ボスの身体を傷つけて逃走。追われる身となっていたのだが、長年の逃亡生活に嫌気がさし、平穏で安定した暮らしを求めて、妻のジン(ジョシー・ホー)と産まれたばかりの赤ん坊を連れて、マカオへ戻ってきていた。
お互いを牽制し合いながら、家の外でウーの帰りを待つ4人。そこへ、引越し家財を積んだトラックでウーが戻ってくる。事態を了解したウーは、ブレイズ、タイと共に部屋の中へ。いったんは壮絶な銃撃戦になりかけるが、泣き出した赤ん坊の声に阻まれる。壊れた箇所を修復し、和気藹々と食事をし、全員で記念写真を撮る5人。彼らは共に育ち、共に同じ組織に入り、共に暮らしてきた長年の幼馴染だった。
死ぬ前に妻子に財産を残したいというウーの願いで、5人は地元の仲介人から仕事を紹介してもらう。その中にはマカオのボス、キョン(ラム・カートン)がいた。キョンの始末を頼んだのは、フェイと手を組もうとしている男だ。5人はターゲットをキョンに決め、レストランでの殺害を実行しようとするが、そこへフェイたちが現れ…。
●アジコのおすすめポイント:
お待たせしました。やっと『エグザイル』の登場です。ジョニー・トーの男気溢れるスタイリッシュな映画が好きな方には、たまらない作品となっております。『ザ・ミッション』と設定は似ていますが、完全な続編ではありません。また、男たちが7年分歳をとっているところもポイント。そろそろ、将来を考え始めた奴らの運命は? 後半に登場するリッチー・レンも、なかなかいい味を出しています。
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