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カフェ・ソウル

監督:武正晴
原案:谷口広樹
脚本:金杉弘子
撮影:キム・ビョンジョン
美術:チャン・スンチョプ
編集:村上雅樹
音楽:Tatsuya
主題歌:「FREE AND SHIP」the ARROWS
出演:John-Hoon、斎藤工、チェ・ソンミン、チョン・スギョン、キム・ドンウク、キム・ウンス、チャン・ソウォン、ク・ボヌン、京野ことみ

2009年/日・韓
日本公開日/2009年7月18日
カラー/ヴィスタ/ステレオ/HD/94分
配給:アールグレイフィルム、コミュニティ・アド
(c) 2009「カフェ・ソウル」製作委員会


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カフェ・ソウル(Cafe Seoul)

story

 フード・ルポライターの井坂順(斎藤工)は、和菓子職人だった父の言葉「食は五感芸術だ」を胸に、ソウルの街を訪れていた。彼は偶然出会った韓国伝統菓子店「牡丹堂」の取材を決意。寡黙な店主サンウ(チェ・ソンミン)は嫌がるが、順の熱意にほだされて取材が始まる。しかしその頃、牡丹堂は地元のヤクザから立ち退きを迫られていた。

 立ち退きまで後1日と言われた日、抵抗したサンウはヤクザに右腕を傷つけられてしまう。このままでは、3代続いた店を諦めなくてはならない。そんな時、ロック・ミュージシャンの夢を追って家を飛び出していた弟のサンヒョク(John-Hoon)が現れる。彼も聴覚に問題を抱え、ミュージシャン生命の岐路に立っていた。

 翌日、サンウの代わりに牡丹堂の仕込みをする順を見かね、サンヒョクが餅を煉り始める。サンウたち3兄弟は、幼い頃から父の仕事を見て育ったのだ。だが、かつて幼なじみだったヤクザのキボン(チャン・ソウォン)は、サンヒョクが作った豆餅を吐き出した。キボンに懇願し、サンヒョクは店の明け渡しを1ヶ月延ばしてもらう。それから、サンウとサンヒョクの特訓が始まった。

 そんな時、同じ牡丹堂を名乗る店から訴訟を起される。サンヒョクと順が訪れた相手の店は、今風の大きな洋菓子店で大繁盛していた。そして店主はなんと、勉強のために家を出た末弟のサンジン(キム・ドンウク)だった。頭のいいサンジンは、彼なりに牡丹堂を大きくしようとしていたのだ。そして、その店に出資しているのはヤクザのドンチュン(キム・ウンス)だった。

 牡丹堂の新装開店の日。賑わう店にドンチュンが客として現れ、サンヒョクにサンジンとの味対決を命じる。

●アジコのおすすめポイント:

韓国の伝統菓子といえば、アジクログルメでもご紹介している餅菓子。柔らかい和菓子と違い、餅の弾力を活かした歯ごたえと食べごたえが特徴です。そんな伝統菓子の老舗を舞台に、バラバラになった3兄弟が菓子を通じて再び心を通わせていく、ちょっと素敵な物語です。主演は兵役直前の映画初出演となったJohn-Hoonと斎藤工。悪役3人にも個性派が揃っています。言葉は通じなくても、家族やお菓子への思いは共通。映画を観た後は、ぜひ韓国の餅菓子をお試しあれ。


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