マッハ!弐(Ong-Bak 2)
story
アユタヤ王国による侵略が進むタイ。東の王国では家臣ラーチャセーナ(サランユー・ウォングガチャイ)によるクーデターがおき、国王(サンスティック・プロムシリ)とその妻(パッタマー・パーントォーング)が殺される。家臣の機転で王子ティン(ナットダナイ・コントォーング)だけが逃げ延びるが、奴隷商人に捕われ、市場の見せ物となっている競技場で鰐の待つプールに投げ込まれるのだった。
悪名高い山賊「ガルーダの翼峰」のリーダー、チューナン(ソーラポン・チャートリー)は、必死で格闘するティンの生命力と復讐心に燃えた目が気に入り、彼を救って一族に迎え入れる。彼らが住む山奥の村には、ムエタイ、剣術、カンフーなどありとあらゆる格闘技の使い手たちがいた。強くなりたいと願うティンは、ここに留まりあらゆる武術を習得するのだった。
10数年が経ち、ティン(トニー・ジャー)は象の群れをも従える究極の戦士へと成長していた。冷酷な奴隷商人を襲撃して貧しい人々を助けるティン。チューナンはティンを自分の跡目にと考え、ティンもチューナンを父のように慕っていたが、ティンにはどうしてもやり遂げなければならないことがあった。それは父と母を殺したラーチャセーナへの復讐。少年時代に知り合った少女ピム(パリンヤーポング・クラムゲェウ)の姿も頭をよぎる。
チューナンはそんなティンの悩みを悟り、想いを果たして山へ戻って来るよう彼を送り出す。故郷へ戻ったティンは廃墟の中で再び復讐心を燃やす。ラーチャセーナはティンの親から奪い取った領土にガルーダ朝を設立し、初代王に就こうとしていた。ティンは即位式に一人乗り込んでいく…。
●アジコのおすすめポイント:
トニー・ジャーの出現で世界をアッと言わせた『マッハ!』 は「仏像を返せ!」という田舎青年のシンプルな物語でしたが、今回はアユタヤ朝時代を舞台にした壮大な歴史ドラマ。復讐に燃える王子がカルマを背負ってどう生きるか…を軸に、あらゆる格闘シーンが織り込まれています。奴隷商人を襲う時の酔拳やら、日本の剣術やら、舞踏や奇術も取り込まれ、様々なアクションが楽しめます。しかしドラマは重く、結末にはアッと驚く展開が…。トニー・ジャー自らの監督・原案による渾身の作品。すでに続編も作られているようなので、そちらも楽しみにしつつ、まずは『2』をお楽しみください。少年時代のティンを演じる子役がトニーにそっくりで、ちょっと気になっているアジコです。
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