ビースト・ストーカー/証人
(証人/The Beast Stalker)
story
熱血刑事トン(ニコラス・ツェー)は、優秀だが部下に厳しくカッとなると止まらない性格。そのため、部下たちには煙たがられているが、相棒のサン(リウ・カイチー)はそんな彼のよき理解者だった。
ある日、トンは武装した重犯罪者を激しいカーチェイスの末に追い詰める。車を乗り換えながら逃走する犯罪者の車に銃弾を撃ち込み、身柄を確保したトンだが、車のトランクにはなんと少女の遺体が…。トンの撃ち込んだ銃弾が、中に閉じ込められていた少女の命を奪っていたのだ。
少女は女検事アン(チャン・ジンチュー)の双子の姉娘イー(ウォン・サムイン)だった。この事件以来、トンは心に大きな十字架を背負い、妹のリン(ウォン・シュッイン)を秘かに守り抜く誓いをたてる。
3ヶ月後、昏睡状態に陥っていた証人が目覚め、アンが担当する裁判が始まろうとしていた。その矢先、トンの目の前でリンが誘拐されてしまう。犯人は元ボクシング選手のホン(ニック・チョン)。今や凄腕の暗殺者となったホンは、裁判での証拠隠滅をはかる組織に依頼されたのだった。
ホンには病気の妻(ミャオ・プウ)がおり、自身も失明しようとしていた。アンに拒まれながらも、リンの行方を探すため奔走するトン。仕事のために娘を犠牲にした罪悪感から、組織の要求に揺れるアン。そしてホンは、トンに復讐しなければならない、別の理由に突き動かされていた…。
●アジコのおすすめポイント:
お待ちかね!ニック・チョンを影帝5冠王に押し上げたダンテ・ラム監督の名作『証人』がついに公開されます。日本ではこの変奏版とも言える『密告・者』が先に公開されましたが、その元となったのが本作。登場人物それぞれのドラマが交錯し、ラストには衝撃的な展開が待っています。これは刑事トンの成長物語でもあり、ニック・チョンのみならず、ニコラスのひと皮剥けた演技にも注目です。歌うニコラス・ファンにはラストに流れる主題歌も堪能できます。ニコラスってロッカーだったんだよなあ…と懐かしくもあり。
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