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ただ君だけ

監督:ソン・イルゴン
脚本:ソン・イルゴン、ノ・ホンジン
撮影:ホン・クンピョ
編集:ナム・ナヨン
音楽:パク・ジュンソク
出演:ソ・ジソブ、ハン・ヒョジュ、カン・シニル、パク・チョルミン、ユン・ジョンファ、オ・グァンノク、キム・ジョンハク、キム・ミギョン、ウィ・スンベ

2011年/韓国
日本公開日/2012年6月30日
カラー/35mm/スコープサイズ/Dolby SRD/105分
配給:ポニー・キャニオン/コムストックグループ
(c)2011 Showbox/Mediaplex and HB Entertainment
2011年 釜山国際映画祭 オープニング作品



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ただ君だけ(Always)

story

 かつて将来を嘱望されたボクサーだった、チョルミン(ソ・ジソブ)。夢をあきらめた今は、昼間はミネラルウォーターの配達、夜は駐車場の料金所で働いている。ある雨の夜、料金所でテレビを見ていると、みかんやのり巻きを抱えた若い女性ジョンファ(ハン・ヒョジュ)が現れる。

 人懐こい笑顔で話し続けるジョンファは目が不自由で、チョルミンを以前に働いていた老人と勘違いしていた。別人と気づき、白い杖をつきながら立ち去ろうとする彼女に、「ドラマを見ていってください」とチョルミンは声をかける。その日以来、チョルミンは、毎晩のようにジョンファと一緒にドラマを見るようになる。

 ドラマを見て無邪気に笑い、主人公の「心が見える」と涙する彼女に、チョルミンは徐々に惹かれていく。そして、お礼に誘われたコンサートの帰り道、「歳は30で、昔ボクシングをしていて、若い頃はかなりのワルでした。でも今は、そうじゃない」と彼女に自分のことを初めて語る。実はチョルミンはボクシングをやめた後、借金の取立て屋として稼いでいたが、傷害事件を起こし4年3ヶ月服役していた。

 ジョンファに気のある職場の上司が、突然家にやって来て彼女を押し倒した。偶然、その場を目撃したチョルミンは、上司を殴りジョンファを救い出す。会社を辞めたジョンファを励ますため、チョルミンは盲導犬にもなるゴールデンレトリバーの子犬、ティンガを贈る。

 やがて、二人で暮らし始めたチョルミンはジョンファとの未来のため、もう一度ボクシングに賭けてみようと思い始めていた…。

●アジコのおすすめポイント:

珠玉の王道ラブストーリーです。過去の瑕を引きずりながら孤独に暮らす男と、障害をはね返して明るく健気に生きる女との出会いと愛を育む過程。思いがけない過酷な運命の悪戯とさらなる試練。そして二人の未来は…? 結末はぜひ、劇場でご覧ください。石ころ、犬のティンガ、亀…と重要アイテムもお見逃しなく。監督はこれまでアート系の作品を撮り続けてきたソン・イルゴン。多彩な助演陣と叙情的な音楽も印象に残るでしょう。ファイトシーンでは、本物の元チャンピオンも出演。そして監督は、徹底的な役作りで挑んだ主演二人の演技を100点以上と絶賛しています。劇中ではジョンファに「アジョシ」と呼ばれるチョルミン。「俺はウォンビンか」(笑)と突っ込む場面もありますが、これにまつわるお話は来日記者会見でどうぞ。


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