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探偵ヨンゴン 義手の銃を持つ男

監督・脚本:オ・ヨンドゥ
撮影:キム・ユンチャン
編集:オ・ヨンドゥ、リュ・ソンガン
アクション監督:キム・シンウン、オ・セヨン
音楽:キム・ベチャン
制作支援:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭
共同プロデューサー:林海象、山口幸彦、岩崎野乃花
出演:ホン・ヨングン、チェ・ソンヒョン、ハ・ウンジョン、ペ・ヨングン、塩田時敏(特別出演)

2011年/韓・日
日本公開日/2013年3月23日
カラー/16:9/HD/95分
配給:太秦
(c)kinomangosteen/KINGRECORDS

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探偵ヨンゴン 義手の銃を持つ男
(Young Gun In The Time)

story

 6月28日。深夜の博物館で、古美術を研究するキム・スンリョン博士(チョ・スンヨン)が刺客に殺される。死体の右目には懐中時計が埋め込まれていた。

 7月1日、事件の報道をよそに、ヨンゴン(ホン・ヨングン)とハ社長(ハ・ウンジョン)は、探偵事務所の電光掲示板を眺めていた。「些細なことでも最善を尽くします」。TVCMまで作り、宣伝活動に力を入れる社長。だがその日、依頼された仕事はカブトムシの捜索だった。

 次にやって来たのは、パーカーのフードを被った若い女性ソンヒョン(チェ・ソンヒョン)。指に怪我をしていた彼女は、腕時計の写っている写真を取り出し、この時計をしている男を探して殺して欲しいと依頼する。非合法な依頼は受けられないと理由も聞かずに断るものの、彼女の切羽詰まった様子が気になったヨンゴンは後を追う。

 ところが、ソンヒョンは目の前で黒い車に拉致された上、事故で死んでしまう。それ以来、ヨンゴンは単独で捜査をはじめ、写真の時計の主を探し始める。さらに、ソンヒョンの携帯履歴から、彼女が働いていた記念館を訪ねると、なんと死んだはずのソンヒョンが応対に出て来た。しかし、彼女の指には傷がない。双子の姉妹でもないという。

 その日、襲われかけたところをヨンゴンに救われたソンヒョンは、「死んだのは未来から来た私かもしれない」と話し出す。キム博士の助手をしていた彼女は、博士と古いタイムマシンを研究していたのだ。ヨンゴンは未来のソンヒョンを救うためタイムマシンの捜索をはじめ、博士を殺したティク・タクト(ペ・ヨングン)と対決する…。

●アジコのおすすめポイント:

摩訶不思議なSF映画『エイリアン・ビキニの侵略』で世界をアッと言わせた韓国インディーズ界の新鋭、オ・ヨンドゥ監督の最新作です。11年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭への参加がきっかけで、製作が決まったという本作。探偵シリーズといえばこの人!林海象監督もプロデュースに加わり、映画祭も製作を支援。怪しいク会長役で、塩田時敏プログラミング・ディレクターも出演と(チラッとながら存在感大)ユニークな作品に仕上がっています。主演はもちろん、ホン・ヨングン。アロハシャツに帽子と探偵シリーズを踏襲し、正義感に燃える探偵を好演。前作のハ・モニカも色っぽい女社長として登場。女優チェ・ソンヒョンがタイムマシンの鍵をにぎる人物として全体を引っ張っていきます。低予算ながら哲学的でもあった前作に比べ、本作はアクションシーンもふんだんに盛り込まれており、探偵シリーズ番外編のエンターテインメント作品として楽しめます。


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