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中学生円山

監督・脚本:宮藤官九郎
撮影:田中一成(J.S.C)
照明:吉角荘介
編集:宮島竜治
録音:湯脇房雄
美術:小泉博康
衣装:伊賀大介
音楽:向井秀徳
出演:草[弓剪]剛、平岡拓真、仲村トオル、坂井真紀、ヤン・イクチュン、遠藤賢司、鍋本凪々美、刈谷友衣子

2013年/日本
日本公開日/2013年5月18日
カラー/120分
配給:東映
(c)2013「中学生円山」製作委員会


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中学生円山(Chuugakusei Maruyama)

story

 円山克也(平岡拓真)は、団地と学校の往復が日常の中学2年生。平凡な父・克行(仲村トオル)と、地味な母・ミズキ(坂井真紀)、2段ベッドで一緒に寝ている無神経な妹・あかね(鍋本凪々美)と4人暮らしだ。克行はエロ動画とフルーツだけを楽しみに生きているサラリーマンで、ミズキは韓流ドラマに夢中な主婦。小5のあかねは、まだ初恋を経験していないことを気にしている。

 幼い頃から妄想好きな克也は、今が青春真っ盛り。最近は妄想よりも、身体を柔らかくするための努力に精を出している。それは、あるエッチな目的を達成するための「自主トレ」だった。そしてついに、限界まで背骨を折り曲げると妄想の世界にトリップするようになる。

 そんなある日、団地の上の階に下井辰夫(草[弓剪]剛)という男が引っ越してくる。いつもベビーカーを押しているシングルファーザーの下井は、妙に団地の主婦の輪に溶け込み、仕事をしている様子もない謎の男だった。その頃、団地の近くで殺人事件が発生する。「あのおじさんが殺し屋だったらどうしよう」妄想にとらわれた克也は、下井を「凄腕の殺し屋・子連れ狼」に仕立てたストーリーを妄想ノートに書き始める。

 やがて、円山家に電気屋が新任を連れて挨拶にやって来る。ところがなんと、その新任はミズキが熱中している韓流スターのパク・ヒョンホン(ヤン・イクチュン)にそっくり。韓国でのバッシングに疲れた彼は俳優をやめ、秘かに来日していたのだ。そうと知ったミズキは、頻繁に電気修理を頼むようになる…。

●アジコのおすすめポイント:

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「あまちゃん」で朝ドラにも進出したクドカンこと宮藤官九郎の3作目の監督作品。団地に住む妄想好きな中学生の、あるエッチな願望を叶えることが大きなテーマとしてあり、後半に大きな盛り上がりを見せます。何事にも一生懸命に向き合う姿に、人は感動するんですねえ(笑)。一方で、そんな彼のよき理解者となる謎の男を演じるのが草[弓剪]剛。そこに、韓流スターのヤン・イクチュンがからみ…と妄想の世界では『息もできない』風のこわい男(写真)として登場します。その他、仲村トオルも、坂井真紀も、そして遠藤賢司も…こんな演技もやっちゃうのね!と楽しませてくれるところが、さすがクドカン・ワールド。そして、ラストは衝撃の展開へ。ファンは必見です。

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