後宮の秘密(後宮:帝王の妾/The Concubine)
story
妃を亡くし、跡継ぎもないまま年を重ねていた王の時代。王の異母弟であるソンウォン大君(キム・ドンウク)は、狩りの途中で立ち寄ったシン参判(アン・ソックァン)の屋敷で美しい娘ファヨン(チョ・ヨジン)に心を奪われ、足しげく通うようになる。一方、ソンウォン大君の母、大妃(パク・ジヨン)は新しい側室を選ぶよう王に進言。ファヨンにも候補として声がかかる。
使用人クォニュ(キム・ミンジュン)と愛し合うファヨンは、二人で家から逃亡するが、結局、父に見つけられ、クォニュは捕らえられてしまう。ファヨンはクォニュの命を助けることを条件に、宮殿に上がることに同意。そのことを知ったソンウォン大君は宮殿を離れる。
5年後、ファヨンは王の最愛の側室として、また、王子の母として暮らしていた。そんなある日、王が突然、体調を崩し、心配したソクウォン大君が久しぶりに顔を見せる。数日後、侍医の必死の治療にもかかわらず、王が死去。府院君となった父から毒殺の疑いがあると聞いたファヨンは、大妃が関与していた証拠を突き止めるが、父が謀反の疑いをかけられ、捕らえられてしまう。
一方、ソンウォンが新たに王となるが、宮廷の実権は摂政である大妃と、その側近のユン・ジョンホ(チョ・ギワン)が握っていた。母に言われるがままに政務を行い、世継ぎつくりに励んでいた彼は、ある日、宮廷の一角で暮らすファヨンを訪ねる。王となった彼にも冷たいファヨンは、王に仕える宦官の中にクォニュを見つけて驚く…。
●アジコのおすすめポイント:
『ノートに眠った願いごと』のキム・デスン監督、6年ぶりの新作。権力や愛憎といった自らの欲望に苦しめられる人々を描いた宮廷ドラマです。R18指定となっているように、大胆なベッドシーンや王と妃の営みの儀式など、露出度が高くエロスが前面に出ているものの、物語が全体的にシリアスなため、あまりエロい印象はありません。むしろ、痛々しさや虚しさを感じることの方が多いかも。そんな難しい演技に挑戦したのは、チョ・ヨジョン、キム・ドンウク、キム・ミンジュン。侍女でありながら王のお手付きとなる女を演じたチョ・ウンジが助演女優賞を受賞しています。
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