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私のオオカミ少年

監督:チョ・ソンヒ
脚本:チョ・ソンヒ
撮影:チェ・サンムク
照明:イ・ソンジェ
美術:パク・チョンニュル
音楽:シム・ヒョンジョン
出演:ソン・ジュンギ、パク・ボヨン、チャン・ヨンナム、ユ・ヨンソク、キム・ヒャンギ、イ・ヨンナン

2012年/韓国
日本公開日/2013年5月25日
カラー/ビスタ/5.1chサラウンド/125分
配給:CJ Entertainment Japan
(c)2012 CJ E&M Corporation
2013年 百想芸術大賞 新人監督賞(チョ・ソンヒ)
2013年 今年の映画賞 モンブラン発見賞(チョ・ソンヒ)


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私のオオカミ少年
(オオカミ少年/A Werewolf Boy)

story

 アメリカで家族と暮らすスニ(イ・ヨンナン)は、韓国の不動産管理会社から連絡を受け、韓国に帰国。若い頃に家族と暮らしていた江原道の閑静な村にある家を、韓国に留学中の孫娘ウンジュ(パク・ボヨン二役)と共に訪れる。それはスニにとって、大切な思い出が残る家だった。

 江原道の山深い村にある古い屋敷に、スニ(パク・ボヨン)の一家が引越してくる。家族は校正の仕事で生計を立てている母(チャン・ヨンナム)と妹スンジャ(キム・ヒャンギ)の3人。肺病を患い学校へ通えないスニのために、転地療養を兼ねて高卒資格の勉強をさせようと母が考えたのだった。父は病気で他界。父の会社を乗っ取った男の息子ジテ(ユ・ヨンソク)が屋敷の大屋だった。

 田舎の人々は一家を暖かく迎え、なにかと面倒をみてくれるが、病気で心を閉ざしているスニには煩わしいだけだった。その夜、窓の外に何者かの気配を感じたスニは、翌朝、かつて実験のため狼が飼われていたという納屋に入ってみる。すると、奥の部屋から何かが飛び出していった。

 庭の薮に潜む光る目。母と一緒におそるおそる近づいてみると、なんとそこにいたのは、傷だらけの汚れた少年(ソン・ジュンギ)だった。母は彼を優しく誘い出し、食事を与え、身体を洗って服を着替えさせ、チョルスと名付ける。家族として迎えられたチョルスはスニから人間らしさを学び、二人の間に淡い感情が芽生えていく…。

●アジコのおすすめポイント:

韓国歴代恋愛映画でNo.1大ヒットに輝いた本作。ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」で一躍人気スターとなったソン・ジュンギが、なんとオオカミ少年に扮した作品です。本作のために、動物園でオオカミの習性を観察し、オオカミの動きをリアルに再現。セリフがほとんどない難役なため、パントマイムや呼吸トレーニングも課して挑んだそうです。その見事な演技と表情、特に印象的な目は必見。『ハロー?!ゴースト』のチャン・ヨンナムが、身寄りのないチョルスを家族のように受け入れる母親を爽やかに好演しています。そんなチョルスに心を開く少女が『過速スキャンダル』
のパク・ボヨン。本作でもギターを弾いて歌を披露、エンディングでも彼女の歌が流れます。その歌も切なくなる二人の純粋な恋の結末はいかに? 監督は、本作が劇場デビューとなるチョ・ソンヒ。時を経た演出は秀逸で、ラストはかなり泣かされます。ハンカチ100枚!


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