李小龍 マイブラザー (Bruce Lee, My Brother)
story
ブルース・リーの弟ロバート・リーと、姉のフィビーが静かに語りかける。「ブルース・リーはスーパースターでした。だが、家族にとっては共に育った兄弟。この物語は、兄ブルースと私たち家族との知られざる物語です」
ブルース・リーは、1940年サンフランシスコで生まれた。京劇俳優の父リー・ホイチュン(レオン・カーファイ)と同じく俳優の母親(クリスティ・チョン)がアメリカで巡業している最中だった。二人はアメリカで出生届けを出し、ブルースと名付ける。
香港に帰国後、祖母(リー・ヒョンカム)の命名でサイフォンと呼ばれるようになったブルースは、生後まもない頃、映画『金門女』に出演。それ以来、子役として多くの香港映画に出演し、10歳の時に出演した『スモール・ブラザー/細路祥』で俳優名を「李小龍」と名乗るようになる。
成長したブルース(アーリフ・リー)は、映画撮影所を庭のように出入りしていたが、私生活では喧嘩に明け暮れる日々。仲間のクォン(チョン・ヤッサン)やユニコーン(オウヤン・ジン)、スキニー(ハンジン・タン)たちと一緒に夢を語り合っていた。だが、恋愛は苦手で、長身のパール(ジェニファー・ツェー)に惹かれるが、クォンもパールが好きなことを知り悩んでしまう。
一方、幼なじみのマンラン(ゴン・ミー)もブルースに恋心を抱き、チャチャのダンスコンテストのパートナーに立候補。パールのことも気になるブルースは、どちらも選べなくなり、弟のロバートと出場して優勝してしまう。
強くなるためイップ・マンに弟子入りしたブルースは、高校対抗のボクシング・トーナメントでイギリス人のチャンピオンをノックアウト。その後、二人だけの対決をするが、それを機会に二人には友情が芽生える。そして、彼から行方不明になっているクォンの行方を知らされる…。
●アジコのおすすめポイント:
「ブルース・リー祭り」第2弾は、先に上映されたアメリカ時代のドキュメンタリー『アイ アム ブルース・リー』に至るまでの物語。生まれてから渡米するまでの香港時代、子役スターとして活躍した少年時代から、喧嘩ばかりしていた青春時代を描いています。本作はブルース・リー生誕70周年を記念して香港で製作された作品。回顧録も出版している実の弟ロバート・リーが監修しているだけに、様々な家族の歴史やエピソードに彩られ、ファンには懐かしい映像や写真も再現。弟と出場したダンスコンテストでの優勝など、一般的にはあまり知られていないエピソードも新鮮で、若き日のブルース・リーが生き生きと蘇ってくるようです。そんなブルースを演じたのは、09年の歌手デビュー以来、歌に映画にと破竹の勢いで活躍している久々の大型新人アーリフ・リー。親友のスキニーをミュージシャンとしても有名なハンジン・タン、ユニコーンをMC JIN として活躍するラッパーのオウヤン・ジンと、音楽仲間が演じて盛り上げます。また、パール役のステファニー・ツェーは、ニコラス・ツェーの妹。昔の香港の街も再現され、見所が満載です。
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