私は公務員だ
(私は公務員だ/Dangerously Excited)
story
麻浦区庁の環境課、生活公害チーム主任のハン・デヒ(ユン・ジェムン)は、変化がない毎日が一番と心得る公務員。今は7級公務員だが、5級事務官になることを目標に、日々の苦情処理にも平常心であたっている。また、渋谷に似ている街、弘大前に一軒家を購入。快適な日々を送っていた。
趣味はあらゆる入門書を読みあさり、幅広い知識と教養を身につけること。記憶力がよいので、これは同僚との会話に役立つ。だが、ほんとうの趣味はテレビでお笑い番組を見ることだ。そんなある日、ロックバンドの練習がうるさいという通報で、とあるアパートへかけつける。
男女5人組のバンド「3×3=9」は結成3年目。少し芽も出て、フェスティバルに出演するための練習をしていたのだが、アパートを追い出されて途方に暮れる。そこへ、デヒの知り合いの不動産屋のミン社長(チョン・ヘギュン)が現れ、家主が外国にいて不在の家をバンドに紹介するが、保証金と楽器を持ち逃げされてしまう。
怒ったメンバーたちに責任追求をされたデヒは、いつものように受け流すつもりだったが、そこへ区庁長(イ・チュンシク)が通りかかったため、自分の家の地下室を貸すと言ってしまう。その日から、デヒは眠れない日々を過ごすはめに。しかし、練習に励む彼らと次第に話をするようになり、会話のためにロック大全を買ってきて勉強する。
そんなある日、方向性の違いからメンバーが仲間割れ。2人が脱退したため、リーダーのミンギ(ソン・ジュン)はバンドを解散しようとするが、デヒは勉強で得た知識から「音楽の大勢(主流)に乗れ」とアドバイス。コンテストに出場することを決めた3人は、メンバー補充の為、デヒにベースギターをやらせることにする…。
●アジコのおすすめポイント:
個性派俳優ユン・ジェムンが、お堅い公務員からロックバントに変身していくコメディです。ポリシーを持って生きる公務員生活も興味深く、将来性のある街に家を買ったり、入門書が会話の道具として役立ったり、人間関係に深入りしないなどなど、マイペースな生き方にはなるほどと思わせる部分も。そんな彼が、夢だけで生きている若者たちと出会い、化学反応を起していきます。往年のロックファンには懐かしいLPレコードや、3大ギタリスト、古い音楽雑誌の数々(日本の雑誌と似てる!)、なぜかモノクロームな弘大前の街に突如現れるボブ・ディラン(扮しているのはオ・グァンノク)。バンドリーダーを演じているのは、「美男<イケメン>バンド〜君に届けるピュアビート」で注目の新人ソンジュン。これが映画デビュー作です。その他、『殺人の告白』のこわいあの人や、パク・ヘイルもデヒの弟役でゲスト出演と、見所が盛り沢山です。
▼公式サイト 閉じる
|