マッキー(Makkhi)
story
建設会社の社長スディープ(スディープ)は、気に入らない奴は殺して大金を荒稼ぎする野心家。しかも、無類の女好きで、射撃場で取引先の人妻を誘惑して商談を成功させるなど、まさに我が世の春を謳歌していた。
恵まれない子供たちを助けるNGOメンバーのピンドゥ(サマンサ・ルス・プラブ)は、精密な手作りアクセサリーを作るマイクロ・アーティスト。向いの家に住む青年ジャニ(ナーニ)は、そんな彼女に2年間も片思い中。しかし、実はピンドゥも内心では彼のことを憎からず思っていた。
ある日、ピンドゥは寄付を募るためにスディープの会社を訪れる。ピンドゥに一目惚れしたスディープは、多額の寄付と継続的な援助を申し出て、巧みに彼女に近づいていった。ところが、ピンドゥの心が百戦錬磨の彼よりも、ジャニに向いていることに気づいてしまう。
その夜、歩いて帰宅しなくてはならなくなったピンドゥは、ジャニを呼出して2人で夜道を歩くことに。別れ際にジャニが言った言葉にインスピレーションが湧き、アクセサリーを完成させたピンドゥは、ジャニに告白を決意する。しかし、ジャニはスディープの手下にさらわれてしまう。
ジャニはスディープに暴行されていた。「ピンドゥに近づいたら、お前を殺す」とジャニは宣言するが、そこへピンドゥから愛の告白メールが届き、激昂したスディープに殺されてしまう。ところが、不思議な力によって、ジャニの魂は近くのハエの卵に乗り移っていた。そして10日後、卵が孵化して、ジャニはハエに生まれ変わる!
●アジコのおすすめポイント:
快進撃を続けるインド映画から、またまた新ジャンル登場!ハエに生まれ変わった主人公が、恋人に近づく悪人をやっつけるという痛快VFX作品です。輪廻転生や復讐という、インド映画ではお馴染みのテーマを盛り込みながら、『ロボット』で実力を発揮したVFXチームによるキュートでリアルなハエ(ヒンディー語でマッキー)が大活躍。恋人を守るために身体を鍛えたり、ダンスを踊ったり、ゴーグルで殺虫剤から身を守ったり。恋人お手製のグローブも威力を発揮。周りにある物や人を利用して、悪者を退治していきます。でも、ピンドゥはマッキーに守られたまま一生を終えるのかしら?なんて心配は無用。これは、お父さんが子どもに話しているお伽話の世界。むしろ、ツンデレして好きな人をじらしていると、相手が死んでしまうかも、という教訓もあり。本作のオリジナルはテルグ語映画でナンバーワン・ヒットとなった『Eega』。今回はヒンディー語版での上映です。
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