大捜査の女
(大搜査之女/Lady Cop & Papa Crook)
story
中国のルートー湾で、軽油を密輸していた一味が公安に逮捕される。リーダー格のダイヨン(ケニー・ウォン)は軽油を積んだトラックで逃走して乗用車の上に横転。追っていたチャオ刑事(ドン・ヨン)が中の家族を助けようとするが、引火して爆発してしまう。
香港では、密輸を指示している組織のボス、ジョン・フォク(イーソン・チャン)にダイヨン事故死の知らせが入り、ジョンは3ヶ月の密輸停止を命じる。ダイヨンはジョンの代わりに中国へでかけていたのだ。
香港警察の女刑事シートー・モーリン(サミー・チェン)は、彫刻家のマイケル(コンロイ・チャン)と同棲して10年になるが、なかなか結婚できないでいた。創作に没頭する彼のせいで夜もご無沙汰気味だったが、記念日に久しぶりに愛を交わす。
3ヶ月後、ジョンの6歳になる息子チーマン(バズ・チェン)が誘拐されてしまう。身代金は8000万香港ドル。犯人は敵対する組織のン・ドンホイ(タン・イウマン)かもしれない。叔父たちと相談しているところへ、シートー刑事が現れる。妊娠3ヶ月の彼女は、女主任警部として事件を担当することになったのだ。
自力で解決したいジョンたちだったが、香港警察はこれを機にフォクの組織を解明しようと、彼の家に無理やり誘拐事件の捜査本部を設置。大勢の刑事たちが張り込みにやって来る。さらに中国の公安とも協力して、「成龍」作戦を開始するのだった。
●アジコのおすすめポイント:
『インファナル・アフェア』3部作や『頭文字D』『傷だらけの男たち』など、アンドリュー・ラウ監督作品の脚本で知られるアラン・マックとフェリックス・チョンの名コンビが監督&脚本を手がけた作品です。主演はジョニー・トー監督のコメディで、ラブコメの女王となったサミー・チェン。『長恨歌』の後スランプに陥り活動停止していましたが、本作で3年ぶりに活動復帰。恋人との悩みを抱えつつも、事件解決に果敢に挑んで行くマダム(女主任警部)をユーモラスに演じています。サミーと同じトップシンガーでもあるイーソン・チャンも、組織のボスらしく抑えた演技で大人の男を好演。中国との合作ということで、かなりカットされたり、結末が変わったりしたそうですが、香港版DVDでは違うエンディングの98分バージョンも収録されているとのこと。興味のある方はそちらもどうぞ。
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