神さまがくれた娘(God"s Own Child)
story
道路に倒れていた男が意識を取り戻す。チョコレート工場で働いているクリシュナ(ヴィクラム)だ。辺りを見回すが大切な娘のニラー(ベイビー・サーラー)がいない。不安になったクリシュナは、ニラーを探してあてもなく歩き始める。警察にたどり着くが彼の話は要領を得ない。クリシュナは6歳ほどの知能しか持たない障害者だった。
新米の女性弁護士アヌ(アヌシュカー)は、相棒のヴィノード(サンダーナム)と依頼人を探すため裁判所を訪れていた。凶悪犯に弁護を頼まれそうになったヴィノードは、クリシュナを見つけて事務所に連れて行く。そして、アヌたちはクリシュナとニラー親子の物語を知ることになる。
南インドの避暑地ウッティーに暮らすクリシュナは、障害を持つ仲間たちとチョコレート工場で働いている。正直者のクリシュナは皆に愛され、心優しい女性パーヌマティと結婚。娘を授かるが、彼女はお産で命を落とす。クリシュナは周囲の協力を得て、男手ひとつで娘を大事に育てていく。
5歳になったニラーは学校に通い始め、事務局長のシュヴェータ(アマラー・ポール)と仲良くなる。ところが、ニラーが音信普通になっていた姉パーヌマティの娘と知ってショックを受け、資産家の父と話合ってニラーをチェンナイの自宅に連れ去ってしまう。クリシュナはその途中で路上に捨てられたのだった。
彼の境遇を知ったアヌは、正義感からニラーを取り戻すための訴訟を起こす。相手の弁護士は冷酷無比で知られるバーシャム(ナーセル)だった。
●アジコのおすすめポイント:
12年の大阪アジアン映画祭で上映され、大きな話題となった心温まる&泣ける作品です。知的障害のある父と幼い娘、法廷ものということで、今上映中の韓国映画『7番房の奇跡』を想起するかもしれませんが、ストーリーはまったく違います。愛しあっている微笑ましい親子ということと、周囲の人たちの温かさは共通ですが。主演のヴィクラムの別の姿は、劇中でクリシュナがニラーに語って聞かせる物語の中の王様やヒーローとして登場します。そのなんとも凛々しくかっこいいこと!その分、今回の演技が見事なことがわかります。そしてなんといっても、ニラー役のベイビー・サーラーちゃんが超愛くるしい!お子さんのいる方は、親子で指人形をやってみたくなるかもしれません。
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