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監督:ジョン・ハドルス
脚本:ジョン・ハドルス
撮影:ジョン・ラデル
編集:ウィリアム・イェ
美術:デヴィッド・イングラム、Timothy D. Setyanto
音楽:ジョナサン・デイビス、ニコラス・オトゥール
出演:ジェームス・ダーシー、ソフィ・ロウ、リース・ウェイクフィールド、ダリル・サバラ、フレディ・ストローマ、ボニー・ライト、ジェイコブ・アーティスト、ジョージ・ブラグデン、ケイティ・フィンドレー

2013年/アメリカ・インドネシア
日本公開日/2014年5月17日
カラー/BD/107分
配給:アース・スター エンターテイメント
(c)2013 The Philosophers LLC

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ラスト・ワールド(The Philosophers)

story

 ジャカルタのインターナショナルスクールに通うジェームズ(リース・ウェイクフィールド)とペトラ(ソフィ・ロウ)は公認のカップル。その日、卒業を前にして、哲学の教師(ジェームス・ダーシー)から成績がかかった最後の思考実験が20人の生徒たちに課せられる。テーマはアリストテレスの「飛ぶか、死ぬか」。

 原子爆弾によって世界が滅亡すると仮定。プランバナン寺院には、1年間生き残れる核シェルターがあるが、中に入れるのは10人だけだ。20人の生徒たちはそれぞれ職業カードを引き、未来のために生き残る価値のある人間を選択しなければならない。実験そのものを否定する生徒もいたが、成績をエサに全員が参加させられる。

 実験では教師がワイルドカードになっており、彼は銃を持っている。20人が自分の職業と生き残るためのアピールをするが、職業が詩人の生徒は「詩人」と言っただけで銃で撃たれてしまう。結局、未来の建設に役立つ職業のものだけが選ばれるが、残る10人を銃で殺害する教師に不信感を抱いた生徒たちは、彼をシェルターの外に閉め出す。しかし、1年後の脱出コードは教師しか知っておらず、結局、全員が死ぬことになる。

 2つ目の実験では、職業に属性が付け加えられ、人類存続のため、避難中に最低1人が妊娠しなければならないという設定に変わる。そして今回もまた、最初に詩人が殺されてしまう。ジェームズとペトラは、自分たちがいつも同じ職業になることにも疑問を抱いていいた。2つ目の実験も失敗し、ペトラは自ら3つ目の実験を提案。シェルターに入る10人を彼女自身の価値観で選び出す…。

●アジコのおすすめポイント:

ジャカルタを舞台にした、なんとも不思議な作品です。哲学の思考実験ということで、プランバナン寺院や砂漠、美しいビーチなどを舞台にしたサバイバルゲームが始まるのですが、最初は興味本位で楽しみながら参加していた生徒たちも、だんだん不快感を覚えるほど教師が変。一体、なんでこんな課題を課したのか…その謎は3つ目の実験が終った後で明かされることになります。エエッ?! そんなことだったの?と驚きますが、思考実験をしていたのは彼自身だったのかもしれません。演じるのは『クラウド アトラス』のジェームス・ダーシー。生徒たちはテレビドラマなどで活躍する新鋭たちが揃っています。『ハリーポッター』シリーズのボニー・ライトも出演。


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