ポリス・ストーリー レジェンド
(警察故事2013/Police Story 2013)
story
クリスマスの北京。ベテラン刑事ジョン・ウェン(ジャッキー・チェン)が、娘のミャオ(ジン・ティエン)から呼び出される。待合せ場所は、工場を改装して斬新な内装にしたナイトクラブ「ウー・バー」だ。2階の個室で、ジョンは娘からクラブ経営者で年上の男性ウー・ジアン(リウ・イェ)を恋人と紹介され困惑する。ミャオは職務のせいで、母の死に際に間に合わなかったジョンを憎んでいた。
そこへ1階で揉め事が発生。仲裁に入ったジョンは突然何者かに殴られて昏倒。椅子に縛られたまま意識を取り戻したジョンは、すぐ異常事態に気づく。外部との出入口をシャットダウンしたウーが、ジョンとミャオや客たちをクラブ内に閉じ込めてしまったのだ。しかもウーは自ら警察に通報し、ウェイ・シャオフー(ジョウ・シャオオウ)という囚人を連れてくるよう要求する。
何としても娘と人質を救いたいジョンは、ウーの挑発を受けて用心棒のひとりと命懸けの格闘マッチに挑む。元ムエタイ戦士の用心棒に圧倒されながらも、なんとか勝利を収めたジョンは人質3人の解放に成功。ジョンのひたむきな姿に胸を打たれたミャオは、涙ながらに父親への信頼を取り戻す。
なぜウーは、このような用意周到な犯罪を引き起こしたのか。残された人質を観察するうちに、ジョンは5年前に起こった若い女性の死亡事件を思い出す。薬局の店長、不動産会社社長、クラブのママ、そして囚人のウェイは、いずれも事件現場の薬局に居合わせていたのだ。そして事件を担当したジョンは、ミャオをエサにおびき寄せられていた。
囚人ウェイを引き取るために外に出されたジョンは、ついにウーの真意を突き止める。ウーは薬局で死亡した女性シャオウェイ(グーリー・ナーザー)の兄であり、事件の真実を解き明かし、妹を死なせた張本人への復讐を遂行しようとしていたのだ。ところが、その真実とは…。
●アジコのおすすめポイント:
ポリス・ストーリー(警察故事)シリーズ6作目となる本作。これまでは、ずっと香港を舞台に香港警察の活躍を描くアクションシリーズでしたが、今回は監督に『ラスト・ソルジャー』で組んだ中国大陸のディン・シェンを迎え、中国公安のベテラン刑事という身分で登場。北京を舞台に、警察組織の活躍というよりは、刑事個人の過去や父娘の情が色濃く描かれる人間ドラマ仕立ての作品となっています。リウ・イエ演じる対峙する男にもそれなりの事情があり、単純な善と悪との対決になっていないところもミソ。アクションシーンの見せ場もあるけれど、全体的にシリアスな展開なので、これまでの路線とは異なります。セリフも吹替でなくジャッキー本人の北京語。俳優としての気合いが入った新たなジャッキーをご堪能ください。
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