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監督:S.S. ラージャマウリ
脚本:S.S. ラージャマウリ
撮影:C. ランプラサード
編集:コタギリ・ヴェンカテスワラ・ラオ
美術:R. ラヴィンダー
アクション監督:ピーター・ハイン
音楽:M.M. キーラワーニ
出演:スニール、サローニ、ナジニードゥ、スプリート、ヴェーヌゴーパール、ブラフマージー

2010年/インド
日本公開日/2014年7月26日
カラー/BD/130分/テルグ語
字幕監修:山田桂子
配給:太秦

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あなたがいてこそ(Maryada Ramanna)

story

 1982年、ガンディコタ州。親族のラガワ・ラオ家とラミニドゥ家は血で血を争う抗争を続けていた。出所したばかりのラガワ・ラオはラミニドゥ(ナジニードゥ)の弟を殺害し、自分も深手を負って死亡。報復を恐れた妻は赤児と共に都会へ逃れる。

 28年後のハイダラバード。ラーム(スニール)は愛用のオンボロ自転車で配送業をしていたが、効率がわるくクビになる。母も亡くして天涯孤独。自転車と同じ空回り人生を嘆く彼に、遺産相続の話が届く。ガンディコタ州に、父が残した農地があるというのだ。

 父のことは知らないが、バイクを買う資金にしようと思ったラームは、長距離列車でガンディコタへ。絵が得意な美しい娘アパルナ(サローニ)とも知り合い、楽しい旅を続ける。駅に着いたアパルナを迎えたのは、ラミニドゥ家の人々だった。彼女が忘れたスケッチブックを探していたラームは、列車を降りそびれてしまう。

 ラームは自分の土地の近くにあるモスクを尋ねる。土地を売るならラミニドゥ家と紹介され、偶然にも参拝中のラミニドゥ家の人々と出会った彼は、豪邸での贅沢な昼食に招かれアパルナとも再会する。一方、結婚をしぶっている許嫁のスリカント(ブラフマージー)は、アパルナがラーマに惹かれていることを見抜き、秘かに応援しようとする。

 ところが、ラミニドゥ家の長男マッラスーリ(スプリート)は、ラームが宿敵ラガワ・ラオの息子であることを知って急いで帰宅。家にいるラームを見て驚き、秘かに家族に伝える。しかし、しきたりで屋敷内を血で汚すことができない。男たちは、彼が敷居をまたぐのを待つのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

昨年、公開されたハエの『マッキー』のS.S. ラージャマウリ監督による2010年の作品です。ストーリーはまさにインド版「ロミオとジュリエット」。親の仇同士の家に生まれた男女が、その因縁を知らずに出会い、恋が芽生えるのですが…という展開。ふたりが出会った長距離列車でのロマンチックなホタルのシーンでは、マッキーを彷佛とさせます。また、主人公が愛用しているオンボロ自転車も大活躍。復讐に燃える家族から逃げ出すことだけを考えていた主人公が、愛のためにとった行動とは? そして、ふたりの運命は? 最後までハラハラドキドキしながら、ご堪能ください。


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