バードシャー テルグの皇帝(Baadshah)
story
香港。マカオのカジノ経営者ダンラージ(ムケーシュ・リシ)の次男ラーマ・ラオ(NTR ジュニア)は「バードシャー(王の中の王)」の異名を持つ最強の男。幼い頃から警官志望だったが、父親がマフィアのボス、サードゥ・バーイ(ケリー・ドルジー)の手下であることを理由に、警察から採用を拒否されていた。
そのラーマ・ラオが今、サードゥ・バーイの仲間クレイジー・ロバート(アーシシュ・ヴィディヤールティー)に囚われていた。先に囚われた父を助けようと乗り込んできたところを、捕らえられてしまったのだ。しかし、父が殺されようとした時、ラーマ・ラオのパワーが炸裂。一味を一気に倒し、父と脱出する。
イタリアのミラノ。ソーシャル・ワーカーとして滞在中のジャーナキ(カージャル・アグルワール)は、街の人気者。広場でカンパを集めていると、そこへ見事なダンスを披露するラーマ・ラオが現れる。その後も何度か偶然の出会いを重ねる内に、ジャーナキは彼を意識するようになる。それは、ラーマ・ラオの作戦だったが、彼もまたジャーナキに心を惹かれていた。
やがて、ジャーナキはインドに帰国。警察長官の父(ナーサル)を持つ彼女には、警部アーディ(ナブディープ)という婚約者がいたのだ。そこで、ラーマ・ラオもインドへ戻り、結婚コンサルタントを装ってジャーナキの家に潜入。家には一族が集まっており、彼は叔父のバドマナーバ(ブラフマーナンダム)を利用して、目的に近づいていく。アーディはサードゥ・バーイと繋がる悪徳警官だったのだ。そして、ラーマ・ラオの真の目的は…。
●アジコのおすすめポイント:
ハードなアクションかと思えば、どたばたラブコメディに変わり、どうなることかと思ったら…あ〜、こういうことだったのね!と後半に謎が解け、ラストはバリバリのアクション映画になる本作。まさに、なんでもありの目まぐるしい展開なのですが、結婚式にまつわる展開からラストに至るまでの見せ方はなかなかのもの。バードシャーはやはり正義の男だった、という小気味よいエンディングを迎えられます。主演のNTR ジュニア、かなり濃い風貌ですが、見慣れてくると好青年。インドNo.1と評判のキレのよいアクションダンスを披露してくれます。また映画のパロディシーンもたくさん。結婚式のパフォーマンスシーンで、祖父NTRの名シーンをジュニアがメドレーで踊る場面は貴重です。今上映中の『ダバング 大胆不敵』パロディも笑えます。
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