ルパン三世(Lupin The Third)
story
シンガポールの現代美術館。深夜、そこに飾られている古代オリンピックのメダルを狙う者たちがいた。厳重な保護システムをくぐり抜け、天井から降りて来たのは峰不二子(黒木メイサ)。ライバルのジロー(山口洋行)やピエール(キム・ジュン)たちを出し抜こうとするが、後少しのところで、ルパン(小栗 旬)にさらわれてしまう。
だがそのメダルは、ルパンを待ち伏せしていたライバルのマイケル・リー(ジェリー・イェン)に奪われてしまう。この競争を仕組んだのは、大盗賊団「ザ・ワークス」を統率しているドーソン(ニック・テイト)だ。かつて、アルセーヌ・ルパンの相棒として名を馳せた彼は、メダルを手に入れたものを後継者にして隠退しようと考えていたのだ。
インターポールの銭形警部(浅野忠信)は、世界中の泥棒たちが香港にあるドーソンの邸宅に集合するという情報を入手。香港警察の協力の元、ドーソンの邸宅近くに張り込む。集まった泥棒たちの中に、国際指名手配犯ルパン三世の姿もあった。そして、マイケルはなんと不二子をエスコートして現れる。結局、メダルを手に入れたのは不二子だった。
ドーソンは、近々バンコクで大切な競売が行われることを告げ、自分の後継者としてルパンをリーダーに推薦しようとしていた。ところが、マイケルがドーソンを殺害。彼が所有する秘宝「光の首飾り」を奪ってしまう。それは、古代ローマ時代、アントニウスがクレオパトラに贈った世界で最も美しいジュエリー「クリムゾン・ハート」の一部だった。
そして、その「光の首飾り」に埋め込まれる「真紅のルビー」を持っているのが、アジアの闇社会を牛耳るMr. プラムック(ニルット・シリチャンヤー)。彼はマイケルの過去を利用して、ドーソン殺害を仕向けたのだ。ルパンは日本へ飛んで五ェ門(綾野 剛)に助っ人を頼み、次元(玉山鉄二)、不二子、ピエールらと共に、秘宝奪還のためタイへ。銭形警部もタイへ乗り込む。
●アジコのおすすめポイント:
スケールの大きな実写版「ルパン三世」の登場です。冒頭の強盗シーンから、一気に「ルパン三世」ならではの世界へ引き込まれます。まるで漫画から抜け出したかのような、メインキャスト5人による成りきり演技が最大の魅力ですが、アジアから参加した国際キャストも見どころ。ルパン最大のライバル、マイケル・リーを台湾のジェリー・イェン、ルパンチームの強力な助っ人ピエールを韓国のキム・ジュンが演じて盛り上げます。日本・台湾・韓国の花男が揃い「花より男子」ファンにはうれしい共演。さらに、タイからは韓国映画『アジョシ』でクールな殺し屋を演じたタナーヨング・ウォンタクーンが参戦。クレイジーな殺し屋役を楽しそうに演じています。監督はハリウッドでも活躍する北村龍平。本作でもハリウッドスタイルの撮影手法を用い、撮影、アクション、VFX、音楽には国際的な一流スタッフを起用。まさにワールドワイドな、スケールの大きい作品となりました。吹替版が中心での公開ですが、一部劇場では字幕付英語版によるワールドプレミアバージョンも上映されているので、劇場情報をチェックしておでかけください。
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