監視者たち(監視者たち/Cold Eyes)
story
ソウルの街中を歩き回る若い女。立ち寄った喫茶店で一人の男が近付き、彼女が見聞きしたすべてを尋ねる。彼女は韓国警察特殊犯罪課(SCU)の監視班に配属された新米刑事ハ・ユンジュ(ハン・ヒョジュ)。男は上司となるベテラン班長のファン・サンジュン(ソル・ギョング)。この日、彼女は実地訓練を受けたのだった。
サンジュンはこの仕事の厳しさを伝えながらも、ユンジュを仲間として迎え入れる。随所に配置されていた仲間たちも歓迎する。その中には、イケメン青年の通称リス(ジュノ)もいた。班長であるサンジュンはハヤブサと呼ばれている。ユンジュは自分のコードネームに子鹿を希望するが、子豚と呼ばれて可愛がられる。
その頃、謎の強盗事件が頻発。一味のリーダーであるジェームズ(チョン・ウソン)は、犯行現場には立ち会わず、常にビルの屋上から全体を監視し、携帯電話で部下たちを動かしていた。女性のイ室長(チン・ギョン)をリーダーとする捜査班は、事件の全容解明を急ぎ、コンビニで目撃された太った男(ソン・ソンチャ)にターゲットが絞られ、監視班は総動員で張り込みを開始する。
真夜中、コンビニに現れた男を見かけたユンジュは、彼を追跡して潜伏先を発見。監視カメラやゴミの分析から、次の計画の様子と共に、背後に彼らを操る「影の男」が存在することにも気づく。そして犯行当日、現場を押さえるべく攻撃班が秘かに包囲するのだが…。
●アジコのおすすめポイント:
記憶力と洞察力、集中力に長けた者たちによる「監視」にスポットをあて、監視班と犯罪グループを操る冷徹な影の男との頭脳戦をスリリングに描くアクションドラマ。香港のジョニー・トー作品で知られる脚本家ヤウ・ナイホイの監督デビュー作『天使の眼、野獣の街』を踏襲しつつ、韓国ならではのスケールとアクションで見事にリメイクされています。頼りになる班長役のソル・ギョング、クールな悪役に初挑戦したチョン・ウソン、その中で成長していく新米刑事のハン・ヒョジュと、俳優たちのアンサンブルも魅力的。人気K-POPグループ2PMのジュノも映画初出演を果たしています。香港版班長のサイモン・ヤムが嬉しいカメオ出演。
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